るるうぉ
るるうぉ
るるうぉ
[アテンション] ・捏造注意 ・身長だいぶいじってます ・名前なども変えたりしています
草木が生い茂る。
その草、半分もない自身のネクタイをあげる。
一つ、壱つ、生命を持ちし花びらが朽ちていく。
朽ちてしまえば、生命は消える。
ひとつでは生きられないのだ
風が風を揺らす。
花が花を押し退ける。
スマイル
スマいぬ
俺が4人分程。
その彼がじっと一つを見据える。
スマイル
ー
スマイル
ー
背中に氷の山が突き刺さる。
スマいぬの背中に乗り、毛で身を覆う。
覗き込む大きい男。
彼の後ろには花々が風に乗せられて。
髪がなびいて、青空の瞳。
ー
初めて、人間をこの視界に入れた。
想像より、遥かに大きくて。
風を全て吸い込むような迫力。
不思議な雰囲気。
スマイル
スマいぬ
ー
…いつもなら人間がいると察すれば俺を連れて逃げるのに
なぜ、ずっと彼を見ているのか。
スマいぬ
ー
スマイル
Broooock
んだ!それで君は人間?
Broooock…
スマイル
Broooock
小人さんだ〜!
スマイル
Broooock
でも珍しさが勝つかな?
俺を変わらない目で見続ける。
そして、スマいぬの頭を撫でる。
Broooock
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
そう言って、撫でていた手の平を空に向けた。
Broooock
スマイル
Broooock
小人さんなんで初めて見たから!
本当に存在するんだ〜
仕方なく彼の手に乗る。
そうすると、ゆっくり彼自身の目の近くに持っていく。
スマイル
Broooock
どこ住んでるの?
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
彼がふと、スマいぬを見る。
Broooock
君も…この犬も。
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
スマイル
そういうと彼は俺をスマいぬの頭に置いた。
Broooock
だからここら辺のこと分からない
んだ〜
スマイル
Broooock
スマイル
聞いた方がいいだろう
乱れた服を整えて、姿勢を正す。
スマいぬの耳がピクリ動く。
Broooock
沢山冒険してそうだもん!
スマイル
Broooock
ー
Broooock
きりやん
Broooock
話してるの!
きりやん
彼、Broooockに話しかけた男が指さされた方を見る。
その視界に俺は映るのだろうか。
きりやん
Broooock
きりやん
Broooock
…その反応が正しいよ。多分。
きりやん
Broooock
僕の友達なんだ〜
きりやん
スマイル
Broooock
きりやん
スマイル
しないのか
Broooock
スマイル
…人間は異物を見つけたら
すぐ殺すって。
Broooock
スマイル
きりやん
Broooock
スマイル
きりやん
Broooock
スマイル
Broooock
それもあるんでしょ?
スマイル
Broooock
だけど僕と話してくれたんだよね?
スマイル
Broooock
かな〜って
スマイル
逃げても無駄かなって。……それと
少し目線を下げて、スマいぬの鼻先を見る。
スマイル
今は逃げなかったから。
スマいぬの目がゆっくりと閉じて。
きりやん
言うからな。
Broooock
いい人パワーが伝わったと!
きりやん
Broooock
スマイル
ー
遠くから2人の他、また違う声が聞こえた。
Broooock
きんとき
大奥様をお待たせする気か!
きりやん
Broooock
やんけ!
きりやん
きんとき
Broooock
そう叫んだ後
Broooock
またお話しようね〜!
スマイル
Broooock
走り出そうとした彼
急停止して俺の方へその瞳を向けた。
スマイル
Broooock
風が吹いて、花の香り。
Broooock
きんとき
Broooock
その大きな体を走らせて。
スマイル
小さくなっていく彼をずっと見つめて。
あんなに大きかった彼があんなにも小さくなるとは。
きりやん
抜けてるところが多いんだ。
スマイル
俺の前にかがみ、メガネの男が語る。
きりやん
ふわふわしてて周りを和ませて
くれるような感じ。社交的で
すぐ人と仲良くなれる。
スマいぬ
下の彼もそうだと言うように尾を振った。
きりやん
んじゃないかな?…そして君にも。
スマイル
彼の手がスマいぬの鼻に近づく。
興味を持つようにその手を嗅いだ。
スマイル
きりやん
会いたければまた会えるかもな。
そう言って立ち上がる。
靡く和服が影を揺らす。
きりやん
スーツの小人さん。
背中
靡く羽織
黄金の留め具
スマイル
御曹司か
きりやん
俺の声に反応して振り返る。
スマイル
御曹司はとても仲が良いと。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
変える。なぜならこの国で
漢字のみの苗字は少ないから。
きりやん
スマイル
聞いただけさ。
きりやん
スマイル
彼のその言葉を流し、スマいぬの背中に乗り移る。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
スマいぬも動き出し、その足を動かした。
きりやん
きりゅういん おうら
その名前は、俺がお城に侵入した時だった。
父親と話している彼を見かけた。
この国では本当に珍しい名前だ。
だからこそ、偉いのだが。
そう、俺はあらゆるところに侵入した経験がある。
それは1種のスパイみたいなもの。
お偉い様から行ってこいと言われ その言う通りに情報を探る。
情報と言ってもただ我々が生き残るのに必要なものだけ。
悪用する為ではない。
借りる
俺の場合それは物理的なものでは無い
そうしてまた、今日もあらゆる自然の中を駆け巡る。
スマイル
生き残るために。
何かを借りるために。