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尾も白いしっぽを追いかけて[短編集]

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尾も白いしっぽを追いかけて[短編集]

2 - [ブルすま(withK)]借りぐらしのすみえってぃ

♥

42

2025年01月01日

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るるうぉ

どうも皆さんるるうぉです。

るるうぉ

皆様サイズバラバラクラフト好きですか?

るるうぉ

ふと書きたくなってしまった。

[アテンション] ・捏造注意 ・身長だいぶいじってます ・名前なども変えたりしています

草木が生い茂る。

その草、半分もない自身のネクタイをあげる。

一つ、壱つ、生命を持ちし花びらが朽ちていく。

朽ちてしまえば、生命は消える。

ひとつでは生きられないのだ

風が風を揺らす。

花が花を押し退ける。

スマイル

…スマいぬ…?

スマいぬ

俺が4人分程。

その彼がじっと一つを見据える。

スマイル

…犬…?

スマイル

ッ!

ん〜?

背中に氷の山が突き刺さる。

スマいぬの背中に乗り、毛で身を覆う。

覗き込む大きい男。

彼の後ろには花々が風に乗せられて。

髪がなびいて、青空の瞳。

…小人…?

初めて、人間をこの視界に入れた。

想像より、遥かに大きくて。

風を全て吸い込むような迫力。

不思議な雰囲気。

スマイル

スマいぬ

…わん

…大人しい犬…逃げないのかな〜?

…いつもなら人間がいると察すれば俺を連れて逃げるのに

なぜ、ずっと彼を見ているのか。

スマいぬ

…ねぇ、君人間なの?

スマイル

…誰…

Broooock

僕はBroooockだよ〜そこに住んでる
んだ!それで君は人間?

Broooock…

スマイル

…人間と言えば人間

Broooock

へぇ〜!可愛いね〜
小人さんだ〜!

スマイル

びっくりしないの

Broooock

びっくりしてるよ〜
でも珍しさが勝つかな?

俺を変わらない目で見続ける。

そして、スマいぬの頭を撫でる。

Broooock

…相棒?

スマイル

…ん

Broooock

へぇ〜…ところで名前は?

スマイル

…スマイル

Broooock

スマイル…いいね!

そう言って、撫でていた手の平を空に向けた。

Broooock

乗って!

スマイル

…なにするの

Broooock

ん?よく見てみたいんだ!
小人さんなんで初めて見たから!
本当に存在するんだ〜

仕方なく彼の手に乗る。

そうすると、ゆっくり彼自身の目の近くに持っていく。

スマイル

Broooock

わぁ〜…ちっこいな〜w…
どこ住んでるの?

スマイル

…わからない

Broooock

分からない?

スマイル

…うん

Broooock

…そっか〜…ここで何してたの?

スマイル

…花の蜜

Broooock

花の蜜か〜…

彼がふと、スマいぬを見る。

Broooock

…僕の事怖くないの?
君も…この犬も。

スマイル

…怖いよ

Broooock

怖いの?顔に出てないけど

スマイル

Broooock

あんまり出ない方だね!

スマイル

そうかもな

そういうと彼は俺をスマいぬの頭に置いた。

Broooock

僕ね、この間ここに来たの。
だからここら辺のこと分からない
んだ〜

スマイル

そうか

Broooock

だからさ、教えてよ!

スマイル

…俺よりも同じ背丈のやつに
聞いた方がいいだろう

乱れた服を整えて、姿勢を正す。

スマいぬの耳がピクリ動く。

Broooock

小人さんの方が
沢山冒険してそうだもん!

スマイル

…お前と俺の見てる世界…違うから。

Broooock

そっかぁ〜…

Broooock、何してんの?

Broooock

あ!きりやんだ

きりやん

犬と話してんの?

Broooock

違うよ〜…小人さんと
話してるの!

きりやん

小人さん?

彼、Broooockに話しかけた男が指さされた方を見る。

その視界に俺は映るのだろうか。

きりやん

…わ、ほんと…だ?

Broooock

可愛いでしょ!

きりやん

…えええぇ!?…こ、小人…!?

Broooock

そ、wそんな驚く?

…その反応が正しいよ。多分。

きりやん

そりゃお前、そうだろ

Broooock

ははwこの人はきりやんで
僕の友達なんだ〜

きりやん

本当に小人?

スマイル

…ん、

Broooock

スマイルって言うんだって!

きりやん

……そうなんだ

スマイル

…お前たちは俺を殺そうと
しないのか

Broooock

…え?

スマイル

だいぶ前…聞いた事ある。
…人間は異物を見つけたら
すぐ殺すって。

Broooock

…そんなこと…誰に言われたの?

スマイル

…母親

きりやん

君の母親は今もご存命なの?

Broooock

スマイルね?

スマイル

…今はいない。

きりやん

…そっか

Broooock

なのに僕達と話してくれたの?

スマイル

…え?

Broooock

さっき怖いって言ってたのは
それもあるんでしょ?

スマイル

…まぁ

Broooock

殺されるかも〜って。
だけど僕と話してくれたんだよね?

スマイル

…まぁ

Broooock

なんで逃げたりしなかったの
かな〜って

スマイル

…わかんない。もう見つかってたから
逃げても無駄かなって。……それと

少し目線を下げて、スマいぬの鼻先を見る。

スマイル

こいつがいつも逃げるのに…
今は逃げなかったから。

スマいぬの目がゆっくりと閉じて。

きりやん

犬は人を選ぶって
言うからな。

Broooock

なるほど〜じゃあ僕の
いい人パワーが伝わったと!

きりやん

それは無いから大丈夫

Broooock

え?

スマイル

おーいBroooock!

遠くから2人の他、また違う声が聞こえた。

Broooock

あっ、きんさん!

きんとき

早くしないと遅れるぞ!
大奥様をお待たせする気か!

きりやん

は!?

Broooock

やっば、僕大奥様に呼ばれてる
やんけ!

きりやん

はぁ?

きんとき

早く!しろ!

Broooock

はい!すみません!

そう叫んだ後

Broooock

じゃあね、小人さん!
またお話しようね〜!

スマイル

…Broooock

Broooock

っと、どうしたの?

走り出そうとした彼

急停止して俺の方へその瞳を向けた。

スマイル

…ありがとう

Broooock

……!

風が吹いて、花の香り。

Broooock

こちらこそ!ありがとう!

きんとき

Broooock〜!!!!

Broooock

はーい!

その大きな体を走らせて。

スマイル

……〜…

小さくなっていく彼をずっと見つめて。

あんなに大きかった彼があんなにも小さくなるとは。

きりやん

Broooockはやらかすし
抜けてるところが多いんだ。

スマイル

俺の前にかがみ、メガネの男が語る。

きりやん

でも悪いやつじゃない。
ふわふわしてて周りを和ませて
くれるような感じ。社交的で
すぐ人と仲良くなれる。

スマいぬ

下の彼もそうだと言うように尾を振った。

きりやん

それが…このワンコにも伝わった
んじゃないかな?…そして君にも。

スマイル

っ、

彼の手がスマいぬの鼻に近づく。

興味を持つようにその手を嗅いだ。

スマイル

…和む…か

きりやん

多分あいつはまたここに来る。
会いたければまた会えるかもな。

そう言って立ち上がる。

靡く和服が影を揺らす。

きりやん

それじゃあ俺も失礼するよ。
スーツの小人さん。

背中

靡く羽織

黄金の留め具

スマイル

あのBroooockという男は
御曹司か

きりやん

…それはなんで?

俺の声に反応して振り返る。

スマイル

この国の王子ととある貴族の
御曹司はとても仲が良いと。

きりやん

……ほう?

スマイル

…桐生院 黄良

きりやん

ッ、

スマイル

この国の跡継ぎの”本当の”名前

きりやん

…君は本当にただの小人なの?

スマイル

身元特定を防ぐために名乗りを
変える。なぜならこの国で
漢字のみの苗字は少ないから。

きりやん

……

スマイル

だから…彼が貴族なのか
聞いただけさ。

きりやん

…黙秘させてもらうよ

スマイル

そうか

彼のその言葉を流し、スマいぬの背中に乗り移る。

きりやん

まって

スマイル

……

きりやん

…なんでその名前を知ってるの?

スマイル

……さぁな

きりやん

スマイル

それじゃあ。

スマいぬも動き出し、その足を動かした。

きりやん

……

きりゅういん おうら

その名前は、俺がお城に侵入した時だった。

父親と話している彼を見かけた。

この国では本当に珍しい名前だ。

だからこそ、偉いのだが。

そう、俺はあらゆるところに侵入した経験がある。

それは1種のスパイみたいなもの。

お偉い様から行ってこいと言われ その言う通りに情報を探る。

情報と言ってもただ我々が生き残るのに必要なものだけ。

悪用する為ではない。

借りる

俺の場合それは物理的なものでは無い

そうしてまた、今日もあらゆる自然の中を駆け巡る。

スマイル

……

生き残るために。

何かを借りるために。

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コメント

2

ユーザー

年越してすぐにるるうぉさんのアカウントを覗きに行ったぐらいにはるるうぉさんの作品とサイズバラバラクラフト好きですね゛。 今回はスマさんだけが珍しいおチビなのが面白かったです!!!!もっと見たかった🐇🐇🫰

ユーザー

あけましておめでとうございます。 久しぶりに開いたんですが、未だに作品を見てくれている方がいてとても感謝しております。眠っていたものがあったのであげてしまいます。 皆様良いお年を

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