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悠斗
なぁ
美南
ん？
悠斗
その手のあざ
悠斗
どうしたの？
美南
あー……これ？
美南
さっき図書館の棚にぶつけちゃって笑
悠斗
そんなに勢いよく？
美南
うん笑
美南
ドジった笑
悠斗
……そっか
悠斗
気をつけろよ
美南
うん笑
美南
心配してくれてありがとう
次の日
悠斗
……ねぇ
美南
何？
悠斗
その腕
美南
え？
悠斗
あざと引っかき傷がある
美南
ああ！
美南
またぶつけちゃった笑
美南
棚の端だったから
美南
引っかき傷みたいになってるのかも
悠斗
嘘つけ
悠斗
何かされたんだろ
悠斗
誰にやられた？
美南
違うって笑
美南
私がドジっただけだよ
悠斗
嘘
美南
本当だって
悠斗
信じられるわけないだろ
悠斗
彼女がこんなになってるのに
悠斗
黙って見てられるわけない
美南
本当に違うから！
美南
大丈夫だから
美南
何でもないの
美南
本当に
悠斗
……信じていいんだな？
美南
うん
悠斗
……分かった
次の日
学校にて
由香
ちょっと美南
由香
何男子に色目使ってんだよ
美南
使ってないよ
由香
はぁ？
由香
さっき男子のこと見てただろ
彩那
私も美南が色目使ってるとこ見てたよ
由香
ほら
美南
使ってない！
由香
声でかいんだよ！
彩那
ほんとうるさい
彩那
静かにしてよ
美南
だって……
由香
はぁ？
由香
口答えする気？
彩那
マジないわ笑
由香
罰ゲーム〜
由香
今日はどこ殴ろっかな♪
美南
やめて！
美南
痛いのはもう嫌
彩那
口答えするからでしょ？
彩那
元はと言えば
彩那
あんたが悠斗くんのこと取るからじゃん
美南
取るって……
美南
私、告られた側だし……
由香
だったら断ればいいだろ！
彩那
そうだよ
彩那
あっさり承諾しやがって
由香
ムカつく
彩那
目障り
美南
やめて
美南
痛いよ
美南
ごめんなさい
美南
謝るから
美南
もう
美南
殴らないで……
悠斗
おい！
悠斗
何やってんだよ！
由香
あ……
彩那
やば
美南
……？
悠斗
美南から離れろ！
由香
違うの
由香
悪いのは美南で
悠斗
悪いことしたからっていじめていい理由にはならないだろ
悠斗
てか
悠斗
美南何もしてねぇし
由香
……
彩那
……
悠斗
もう美南に近づくな
悠斗
触るな
悠斗
指一本触れるな
悠斗
今度美南に何かしたら
悠斗
そっくりそのまま同じことをお前らにやり返す
悠斗
分かったな
由香
……ごめんなさい
彩那
……ごめんなさい
悠斗
謝って済む問題じゃねぇよ
悠斗
分かったらさっさと消えろ
悠斗
お前らが目障りだ
由香
……行こ
彩那
……うん
美南
……あの
美南
悠斗
悠斗
……
美南
怒ってる？
悠斗
……怒ってる
美南
だよね……
美南
ごめん
美南
私
美南
いじめられてるって分かったら嫌われるかもと思って
美南
嘘ついたの
美南
悠斗のこと好きだから
美南
嫌われたくなかった
美南
本当にごめんなさい
悠斗
……嫌わないよ
悠斗
嫌わない
悠斗
今度から
悠斗
何かあったら必ず俺に言って？
悠斗
何とかするから
悠斗
絶対守るから
美南
……ありがとう
美南
悠斗
美南
スーパーマンみたいだね笑
悠斗
そうだな笑
悠斗
何があっても
悠斗
美南を守るよ
悠斗
一生ね
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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