葉加瀬燈香
…なぁ
黒狼颯哉
あ?んだよ
葉加瀬燈香
何か珍しいな。お前が家族以外に情を移すなんて
黒狼颯哉
そんなに冷たい奴だと思ってたのか?
葉加瀬燈香
いいやー?どうだろうな
上原翠
やっほー燈香ちゃん先生!!
葉加瀬燈香
うわぁうるさいのが来た……
黒狼颯哉
帰っていいか?
上原翠
翠華ー、燈香先生の所着いたよー
上原翠華
うぉー?
葉加瀬燈香
(死)
上原翠
お?黒狼先輩がここにいるって珍しいね!冬子さんの付き添い?
黒狼颯哉
違う
上原翠
えー?じゃあ何さ
黒狼颯哉
知り合いのガキの診察だ
八意蛇穴
失礼するわ。終わったわよ
真白彩吹
颯哉さーん(テテテテ)
彩吹は嬉しそうに胡坐を搔いていた僕に突撃してくる。
黒狼颯哉
うわぁ!?危ないなぁ…
上原翠
お!この子が黒狼先輩が言ってた子?
黒狼颯哉
そうだ
八意蛇穴
ま、とりあえず身体に異常は無かったわ。でも体重が平均より軽すぎるからもっとしっかり食べさせなさいね。
黒狼颯哉
はいよ。んじゃ彩吹。会計してくるから少し待っててくれ
真白彩吹
(コクリ)
立ち上がって財布を取り出していると、上原が彩吹に近づく。
上原翠
彩吹ちゃんって言うんか?うちは上原翠や!こっちがうちの娘の翠華!
真白彩吹
!!…翠華ちゃん…可愛い…!
上原翠華
んばぁー!
真白彩吹
(ナデナデ)
上原翠
…黒狼先輩
黒狼颯哉
あ?
上原翠
この子連れて帰っても…?
黒狼颯哉
良い訳ないだろ弾き飛ばすぞ
上原翠
それどんな脅し!?
あーだこーだ騒いでる上原を尻目に、僕は彩吹を抱き上げて永遠亭の出口へと向かった。
真白彩吹
…翠、さん…!翠華ちゃん…!…バイバイ!
上原翠
バイバ~イ!今度遊びに来てね~!
上原翠華
ばーばー!