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あぁ、喉が暑い

息ができない。

私はとても太っているから旦那を呼ぶこともできない

絢子

じ…じろ……

そのまま意識を失った

すると声が聞こえる。

死神♂

うわーデブだなー体重239kgだぜ。

死神♀

失礼でしょ。さぁつれてくわよ

死神♂

…おもっ

死神♀

男でしょ頑張れ

死神♂

オバサン。自分で歩け

絢子

えっと……どちら様でしょうか?

死神♂

死神です

絢子

あ、もしかして私、死んだの?

死神♀

………ええ。お菓子を喉につまらせて死んだの。デブだから

死神♂

……おい、お前痩せてこい。一年だけ寿命戻してやるから。

死神♀

それルール違反よ。

死神♂

いいじゃん。

絢子

分かりました。

死神♂

お前も痩せてこいよ。

死神♀

黙れ。殺すぞ。

死神♂

もう死んでるよ。

その死神達の声を最後に目が覚めた。

絢子

(私……)

絢子

じろーう‼

旦那(二郎)

なんだ?

絢子

私…痩せるわ‼

旦那には昔から迷惑をかけていた。それでも旦那は私を愛してくれた

デブすぎて歩けなくて、排便させてもらったり、ご飯を食べさせてもらったり

いやな顔ひとつせずに私の面倒を見てくれた。

たまに私がイライラしてあたっても優しく受け止めた。

絢子

私…痩せるの。

目を見開いて驚いていたが少したってから旦那は微笑んで

旦那(二郎)

あぁ僕も手伝うよ

と、言ってくれた。

旦那(二郎)

そのままの君も綺麗だけど痩せてもっと綺麗になってくれ

絢子

ええ。

そこから毎日こつこつとダイエットしてきた

たまに旦那は『ゆっくりでいい』と言うが私には一年しか残っていない

今日で200kgまで減った。

旦那(二郎)

やったな絢子!

絢子

ええ‼

旦那は自分のことのように喜んでくれた。

でもまだ足りない。

今日で100kgになった

旦那(二郎)

絢子、綺麗だよ。

絢子

ええ‼!

旦那はもういいと言うがまだ私はデブだ

そうだ、ご飯を全てサラダだけにしよう。

今日で70kgになった

旦那(二郎)

絢子、もうダイエットは終わりにしよう。

絢子

まだよ、まだするの。

旦那(二郎)

絢子…

二郎は何故か悲しい顔をする

痩せて嬉しくないの?

今日で10kgになった。

私はサラダさえ食べなくなって、水も飲まずに唾も吐き出した

旦那(二郎)

絢子……もういいだろう。君は綺麗だよ?愛している。だから……

絢子

嫌よ‼!‼

そういう私を旦那が病院につれていった

医師は栄養失調だと言う

そして栄養を点滴であたえようとする

絢子

嫌よ‼1㌔㌍も摂るもんですか‼

そういって私が暴れだすから旦那は諦めて私と家に帰った

私は痩せるんだ。

自分のためにも。二郎のためにも。

なのに今日旦那は涙を流していた。なぜ?

今日で1kg になった。

もう歩けない。

自分で食べることもできず、旦那に色々支えられてしまう。

もう、今日は寝よう

そう思ったが…

あぁ、喉が暑い‼

息ができない。

痩せすぎて旦那を呼ぶこともできない

絢子

じ…じろ……

そして意識を失った

すると声が聞こえてくる。

死神♂

ヤッホーオバサン。覚えてる?

絢子

あぁ、あのときの…

死神♀

痩せたっちゃ痩せたみたいだけど…痩せすぎね。

死神♂

まぁいいや。

死神♀

これは天国かしら?地獄かしら?

絢子

私…死んだんですね……

死神♂

あぁ、痩せすぎだ。

絢子

痩せすぎで死ねるなら本望です。

死神♀

これは天国ね。

死神♂

いってらっしゃーい‼

そして私はそのまま天国へ飛んでいった。

でもこのあとに死神達がこんな話をしていたのは私はしらない。

死神♀

二回も死因、嘘ついちゃったわね。

死神♂

天国行けたし結果オーライ!

死神♀

いいの?嘘ついて…

死神♂

だって言えねーだろ。

死神♂

二回とも旦那に殺されてたなんて…

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