私は物心ついたときから独りだった
両親に捨てられて、とある家庭に引き取られて、
そこで待ち受けていたのは虐待
『幸せ』なんて、そんな感情何処かに置いてきてしまった_。
ガチャ
柚季
ビクッ…
母親
あら、貴方おかえりなさい
柚季
お、おかえりなさ…
父親
誰が喋っていいって言ったよ!
ドカッ バキ ボコッ
柚季
いた"…
柚季
ごめ"、なさっ"……
父親
黙れ!
バコ ドカッ
柚季
うっ"…
母親
貴方、顔はやめてよ
母親
バレるじゃない
父親
チッ…
父親
早く部屋に戻れ
そう言われ、私は逃げるように部屋に戻った
柚季
もう、嫌だ……
柚季
如何すればいいの…、?
柚季
いっそ、死んだ方が…
柚季
…そんな勇気も、無いくせに
柚季
………はぁ、
柚季
…もう、寝よ
ー翌朝ー
柚季
…!
柚季
今、何時…?
8:46
柚季
やばい…!!!
柚季
ご、ごめんなさい…!
柚季
寝坊して……
柚季
って、
シーン…
柚季
何で、?
柚季
誰もいない……?
柚季
………あ、玄関!
柚季
靴を見れば…
柚季
……
柚季
……!
柚季
靴が、無い
柚季
何で……?
柚季
……でも、今は自由…
如何したらいいの?
逃げたい、でも見つかれば…
バレたら……
柚季
……!
そこで、私は気が付いてしまった
柚季
……バレなければ?
柚季
……!!
気がついたら私は
柚季
はぁっ…!!はぁっ…!!
駆け出していた
柚季
(早く…!もっと遠くに…!)
柚季
逃げなきゃ…!!
柚季
はぁっ…はぁっ…
__そして、私は此処に辿り着いた
柚季
………
私はただ、疼くまることしかできなかった
いっそ、このまま苦しまずに死ねたら、
誰にも見られずにひっそりと死ねたら…
柚季
っ……
そんなことを考えていると、
トントン
誰かに肩を叩かれた