学園の王子様の秘密

夜です

バタンｯ

俺は、こんな家庭なんて嫌

いっつも勉強をしないといけない

だから、友達と遊ぶなんて出来ない

母さんに、「友達と遊びたい」と言っても

ダメよ勉強しなさいって

言われるし、

なんだよｯ…

こんな家庭にもう俺は住みたくないｯ…

父さんも俺の味方なんてしてくれない

父さんは母さんと違って

勉強ではなく、

お金お金って

欲しいものは全部買ってあげるからなって

お金ばっかり、言われる

母さんも父さんも一切俺の事なんて

"応援なんてしてくれない"

父さんと母さんは、何を求めてるんだよ、

何がしたいんだよ、

俺がｯ、俺がｯ、何を頑張ったら

お前らは気が済むんだよｯ…

俺にも、自由をくれよ、

俺は、お前らの召使いなんかじゃない、

普通の人間なのにｯ…

勉強しなさい。何が欲しい？買ってあげるよ。

この言葉は、何？

それは、俺を使ってるだけだろｯ…

全部お前らの事に従わないといけないなんて、

もう、こんな世界嫌。

そう、

この時、玲王は、絶対泣いていた。

見間違えなんかじゃない、

いつもの綺麗な瞳が、ちょっと赤くなっていて、

泣いているのは、丸わかりだった。

やっぱり、玲王にも色々とあるはずなんだ、

どうしたら、玲王を、助けられるのかな、

もう、これ以上玲王を

苦しめたくない