短編

人間は、食欲に抗えない

それは3大欲求のひとつであり人間が生きる為にしなくてはならない行為

……まぁ、食事が苦手な人からすれば苦痛そのものなのだけど

かく言う私も、食事中である

そして、大の食事好き

食べることは大好きである

その時はとても気楽に居れるから

私は好き嫌いが激しく

好みの物以外は全て残すタイプである

無論、それだと勿体ないので残した物は他の人に上げるなりなんなりしてる

……そして、私は

大の珍味好きである

珍しければ珍しいほどいい

病気の所も珍しいからという理由で喜んで食べるほどである

もちろん、体調は絶好調で悪くなるが……

そして私は大の食事好きでありながら

それ程買い物はしないタイプである

むしろ食料がゲット出来る日の方が珍しいのでいつも冷凍保存している

それ以外は飲み物で済ませている

それだけでも価値はある

さて、食事も終わったことだし

残りを他の人に渡して片付けてから仕事に向かうか

仕事でまたいい人が見つかればいいんだけど……

あぁ、油断していた

もっと気を使えばよかった

食われる、食われる

まだ、死にたくない

頼む、もう、辞めてくれ

ぐっちゃぐっちゃと自分の体が貪り食われる音が

彼にとっての鎮魂歌だった