まな
はいはーい、今戻りましたー

ゆうき
お、おう。おかえり…

ここみ
………

まな
(ん…?なんかおかしい…)

まな
ゆうき先輩、ちょっといいですか。あ、ここみはここにいてね。すぐ戻るから

ここみ
え、あ、うん……

ゆうき
って、おい!

まなはゆうきの腕を引き、あまり目立たないところへ移動した
まな
何か、ありましたよね。

まな
どうしたんですか?

ゆうき
それが……

ゆうきはまながトイレに行っていた間に起こったことを全て話した。
まな
チッ……あの人……やっぱり。最低だったんですよ

ゆうき
そうだな…最低だ。

まな
………ここみは、大丈夫そうなんですか。

ゆうき
全然だよ。作り笑顔しかしない。

まな
そっか……

ゆうき
とにかく、戻ろうぜ。ここみも心配する。

まな
はい。。

ゆうき
大丈夫、か…?

ゆうき
(ここみはまなと何してたのかを聞かない。たぶん、あったことを話していたことはは何となく察しているんだろう。)

ここみ
全然!大丈夫ー!

まな
(無理あるな……)

ゆうき
そろそろ遅くなってきたし、帰ろうか。

まな
そうですね…

ここみ
うん…

まな
じゃ、私はここなので…

ここみ
うん、ばいばい

ゆうき
またな

ゆうきは自分の家を通り過ぎ、ここみを家まで送ることにした。
ここみ
ゆうき先輩、おうちどこですか?私送りますよ?

ゆうき
大丈夫大丈夫。俺もうちょっと先だから。それに、ここみを1人で帰らせられないだろ。

ここみ
ありがとうございます…

ゆうき
なぁ。ここみ。

ここみ
はい?

ゆうき
俺は、そんな顔、させないよ。

ここみ
え…?

ここみ
ゆうき先輩…?

ゆうき
俺は、お前にそんな顔させない。俺はお前をずっと笑わせられる。

ここみ
………

ゆうき
ここみの笑った顔も、泣いた顔も、照れた顔も、ふざけてる時の意地悪な顔も、全部大切にできる。

ここみ
……////

ゆうき
だからさ、ここみ。

ゆうき
俺と、付き合ってください。

ここみ
……………はい。
