はじめての恋

で、お2人さんどうなのよ！

なんで〇〇ちゃんと付き合ったんだよ！

クラスは、朝告白をしていた2人が インタビューを受けている。

そんな会話を適当に聞いている 俺〈和原賢一〉は、 恋愛をしたことが無い。 恋愛に興味がない訳では無いが、 よく、難しいと聞くため あまり良い印象はないだけ。

こいつは、加藤蒼太。 よく喋るヤツだ。 誰にでも、優しいから モテるんだとかないとか。 そんな蒼太も最近彼女が 出来て、 その話題ばかりだ。

正直、こいつの話は つまらない。 話し方は面白いのだが、 話題は、彼女のことばかりだ。

だから、まわりの様子を 観察してみることにした。

友達と喋っている人、 次の予習をしている人、 本を読んでいる人

そこで目に留まった人がいた。

その子は、本を読んでいる。 何の本を読んでいるのだろうか。 その子は、不登校なのだろうか、 たまにしか教室に来ない。 それなのに、いやだからか 無性に気になる。 なぜかその子いや、

鈴村歩香に

目が離せなくなる

目が離せなくなる

目が離せなくなる

チャイム

チャイム

先生が来ない。 こういう時に先生が来ないのは 問題なのではないだろうか。 いや、なにかあったのかも、

先生来なくない、

あいつ、怒られてるよ

は、まじで

泣いてんじゃね

な、あいつ泣いてるよ、

まじか、

先生が誰かを怒っているみたい。 いや、よく泣いてるか泣いてないかで 盛り上がれるな。 そんなに気になるの？

澪菜が話しかけてくれた。 こういう些細なものでもとても嬉しい。 そういえば、先生が教えてくれたな、

ガラガラガラ

あ、戻ってきた

なぁ、どうしたんだよw

こういうときに態度を変えないの すごいな

お願いします

課題の量多くない！？ そんなことを考えながら 課題に取り組む。 私は、課題を提出しなくていいと 言われている。 心の負担になってしまうからと 課題をそもそも渡されていない 教科もある。

それでも、私は取り組む。 できるなら、まわりと同じように 生活したい。 それに、これ以上勉強が遅れると 大変なことになるから、

チャイム

ありがとうございました。

あ、先生だ。

これから休み時間は、15分ある。 何をしようかな、 本でも、読んでようかな。