はじめての恋

なにかと思ったら、 ただの雑談？ いや、澪菜との恋愛関係か？ とりあえず普通に答えるか。

自分から聞いたのに興味は無さそうだ。 興味がないなら聞かなければいいのに。

考える前に言葉に出てしまった。 なぜそんなことを聞くのだろう。

自分は何を聞いているのだろうか。 興味がある訳ではないのに、 いや、興味があるから聞いたのか。 急にこんなこと聞いたら、失礼だろ。

ほら、動揺してる。 こんなところもかわいい。 か、わ、いい、？ なぜ、そう思う？

困らせてしまった。 どうしよう嫌われてしまう？ 嫌われたくない。 なんだ、この気持ちは、

チャイム

和原くんが聞いた質問は なんだったのだろうか。 そんなことを考えている私は、 どこか上の空だった。

次は、社会か、 よしっ頑張ろう。

お願いします

あ、ノート取らなきゃ

はやいはやい、 先生の字汚ったな、 もうちょっと読める字で書いてよ。

疲れてきた全然ついてけない。

澪菜優し！ やっぱりこういうところに 惹かれたんだよね。 そうだよ、和原くんの好きな人は、 澪菜なんだよ、

チャイム

ありがとうございました。

別室戻ろ。

なんかとても疲れた。 少し休憩しよう。

まじ、テスト無理

わかる、それな

ねぇねぇ！

ん？なに？

行かないでよ！

しょうがないな！

とても騒がしい。 早くこの空間から逃げ出したい。

チャイム

本でも読んでいよう。

あのときなんで、和原くんは あんなことを聞いたんだろう。 和原くんは澪菜のことが 好きなんじゃないの？

気になって全然本に集中出来ない。

あー、もうなんなの！

チャイム

給食食べに教室に、行こう

早く準備して！

やっと給食だよ、

お腹減った、

疲れたよ、

あの先生まじやばい、

ほんとにね、

いただきます

おいし！ やっぱりカレーっていい！ これは学校でしか味わえないからね！

もう授業疲れたよ

あともうちょっとじゃん

そのもうちょっとが大変なの

私が騒がしいのが、苦手な理由は 大きくわけて2つ。 1つは、大きい音が苦手だから。 2つ目は、ネガティブな言葉が 苦手だから。 騒がしい中には、 ほぼ必ずと言っていいほど、 人の悪口や弱音が入っている。 言っちゃいけないわけではないけれど、 大きな声で言うことには、 理解が出来ない。

和原くんのネガティブな言葉 聞いたことないな、