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コメント
2件
詐欺師の家の床ギシギシ!!!!!!!
なんだかんだあったが、無事図書館に着いた。
颯
颯
天使ちゃん
ネモ
颯
ネモ
颯
天使ちゃん
颯
ネモ
颯
颯
颯
ネモ
天使ちゃん
ネモ
ネモ
急にネモはビクッと何かを察知したように辺りを見回した。
ネモ
颯
ネモ
天使ちゃん
ネモ
颯
天使ちゃん
聞こえてるかな?
颯
天使ちゃん
うん、聞こえてるみたいだね。
俺の魔法で心の中で意思疎通が出来るようにしたんだ。
颯
天使ちゃん
とりあえず、俺の探知で引っかかったのは2人。この魔力量だとかなりの実力者だと思う。
颯
とりあえず外におびき出すように仕向けてみよう。
ここで戦うことになったら、嫌だからね。
颯
まずは颯と天使ちゃんで魔物達の姿を見て、特徴を伝えて。
俺は見つからないように外へ移動する。
天使ちゃん
???
颯
颯
アイン
颯
天使ちゃん
アイン
颯
アイン
アイン
天使ちゃん
アイン
アイン
アイン
天使ちゃん
アイン
颯
ネモ
???
素早い槍が耳の横を掠める。
背後に殺気と魔力を感じ、なんとか避けられた。すぐに距離を取り、相手を観察した。
眼鏡をかけていて、狐のような耳と尻尾、どこか不気味で、裏に憎悪がこもった笑顔をずっと見せている。
ネモ
???
ネモ
シュウ
シュウ
ネモ
シュウ
シュウ
ネモ
シュウ
シュウ
颯
アイン
天使ちゃん
止まらず襲ってくる拳を躱すだけで精一杯で、攻撃をする隙も無い。
天使ちゃん
天使ちゃんの後方支援でなんとか耐えられているものの、戦い方も何も分からなくては倒されるのも時間の問題だ。
颯
アイン
アイン
颯
天使ちゃん
アイン
颯
天使ちゃん
アイン
気づくともう拳は目の前に迫っていた。
颯
身の危険をびりびりと感じ取り、無意識に後ろへ飛ぶように避けた。
あの時と同じように足に風を纏ったような感覚がした。
アイン
颯
アイン
アイン
颯
颯
この感覚を上手く掴み、足に集中する。
颯
アイン
風が足に纏わり、下から風が吹き荒れる。
足を踏み込み、地面を蹴る。
アイン
颯
天使ちゃん
天使ちゃんが隙をつき、高火力の光魔法を撃ち込んだ。
アイン
完全に颯に気を取られていたアインは後ろからの攻撃に気づけなかった。
颯
颯
アイン
アイン
颯
アイン
颯
アイン
アイン
スライブ王国で生まれ、スライブ王国で育った俺は、この国が好きで堪らなかった。
魔物と戦うかっこいい魔法使い、騎士団の人達。
俺の憧れは止められなかった。
この国を支えたくて、守りたくて、将来は絶対に騎士団に入ると決めた。
学校でもたくさん魔法の勉強をした。
筆記だけなら学年1位にもなれた。
アイン
だが、魔法が全く出せなかった。
ずっと家に帰る前に1人、魔力の風が吹く森で練習をしていた。
どんな魔法を試しても、それが出る気配すら無かった。
アイン
アイン
その原因はすぐに分かった。
今日も落ち込みながら、家の前までたどり着くと、周りの住人がざわざわしていた。
この胸騒ぎを確かめるために人を押し退け見た光景はきっと一生忘れることは出来ないだろう。
醜い魔物の姿になった父親が鋭い槍に心臓を貫かれ、地面に倒れていた。近くには母親も原型を留めていない程に食いちぎられていた。
俺は声も出すことが出来ずにただ、放心状態になっていた。
シュウ
目の前で父親を殺したやつが近づいてくる。
アイン
今はただ、何も考えられずにその人を殴った。
こんな攻撃簡単に避けられるはずなのに、その人は正面から受け止めた。
シュウ
その人の素早い攻撃で俺は気を失った。
気を失う前にあの惨状がまた見えた。俺は全てを恨み、倒れた。
アイン
スライブ王国の地下に閉じ込められ、外からは話し声が聞こえる。
俺が魔法を使えないのも俺に魔物の血が混ざっているからだと悟った。
父親を許せなかった。ずっとあんな魔物と過ごしていたことと、あんな魔物が父親だということが理解出来なかった。
俺から幸せを奪った。俺から夢を奪った。俺から…全てを奪った。
その日から、魔物に対する認識が変わった。
魔物とは存在してはいけないものだと。
シュウ
その人は俺の前に座った。
アイン
シュウ
アイン
シュウ
シュウ
アイン
シュウ
シュウ
アイン
そう、俺はこの人に救われたんだ。俺を1人の人間として見てくれた。俺を認めてくれた。俺に新しい道を作ってくれた。
光そのものだ。
アイン
颯
アイン
アインの周りに黒い霧のようなものが集まっていく。
颯
アイン
颯
アイン
アイン
アイン
アイン
黒い霧に包まれた腕は虫のような腕になっていた。
天使ちゃん
アイン
颯
颯はじーっとその腕を眺める。
アイン
アイン
颯
颯
アイン
颯
アイン
天使ちゃん
アイン
アイン
アインは颯に高速で近づきその鋭い腕で傷をつけた。
颯
アイン
そしてネモのいる方向へ向かっていった。
傷の付けられた腕からは血が溢れ出る。
颯
颯
天使ちゃん
颯
颯
天使ちゃん
ネモ
シュウ
シュウ
ネモ
ネモ
シュウ
シュウ
ネモ
ネモはまた斧を握り直し、立ち上がる。
シュウ
またシュウの容赦ない攻撃が襲ってくる。弱点を確実に狙ってくる槍は避けるのも難しい。
シュウ
シュウ
ネモ
シュウ
颯達がいた所から重い足取りでこちらに何かが向かってくる。
アイン
それは虫のような両腕を持った…人間。魔物になる1歩手前だ。
シュウ
アイン
ネモ
ネモ
アイン
シュウ
アイン
ネモ
アイン
ネモの心が揺れる。
ほわとわ
ネモ
ネモ
ネモ
ネモの目が少しづつ赤くなっていく。
シュウ
颯
天使ちゃん
颯
天使ちゃん
颯はもう治ったその右腕を見た。
颯
天使ちゃん
颯
天使ちゃん
ネモ
駆けつけてみるとネモの体が溶け、赤いオーラを纏っている…
颯
ネモ
ほわとわ
ほわとわが来い!と伝えているような気がする。
颯
ネモ
天使ちゃん
颯
ネモ
徐々に体の崩壊は止まり、邪悪な感じも消えていった。
シュウ
颯
ネモ
アイン
シュウ
アイン
アインはその虫の腕でネモを切り裂こうとした。
だが、颯に拒まれる。
アイン
颯
アイン
アインは動揺し、後ろへ下がる。
アイン
アイン
颯
アイン
颯
アイン
アインは羽を生やし、空へ飛び上がる。
颯
アイン
その腕から針のような物を飛ばした。それを颯は全て受ける。
颯
アイン
アイン
颯
アイン
颯
アイン
アインは動揺を抑えきれず、降りてきた。
アイン
颯
アイン
アイン
颯
アイン
アインは顔を両手で隠しながら言った。
シュウ
天使ちゃん
シュウ
シュウ
アイン
颯
颯
シュウ
シュウ
颯
アイン
アイン
アインはそう言い、シュウの方を向く。
シュウ
困ったような顔をし、ため息をつく。
シュウ
シュウ
ネモ
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
ネモ
シュウ
シュウ
シュウは槍をしまい、眼鏡をくいっとした。
シュウ
シュウ
ネモ
颯
シュウ
シュウ
アイン
シュウ
アインは目をきらきらさせていたが、我に返り上手く話せるか不安になってきていた。
アイン
颯
アイン
アインは勇気を出し、そう言った。
颯
アイン
颯
アイン
アイン
絶望的な出会い方だったが、人間と魔物のハーフのアインと友達になった。