俺が1人になるたび、煙たがられるたび刹那はこう言った
刹那
刹那
だけど刹那も本当は俺がキライだったのだろうか
いじめられてるって、思ったんだろうか
京介
刹那
京介
京介
精いっぱい、心配した笑顔を作って言った
そういえば俺はそこで初めて猫を被るってことを知ったのかもな
刹那は何言ってるのと笑い飛ばした
そんときの俺はそれが刹那の優しさだと思ったから、ウソをついてたなんて思わなかった
刹那は小等部に上がる頃には他の学園に行ったらしく
それから初めて俺は同じ幼稚舎だった子に話しかけられた
京介
京介
京介
京介
京介
京介
京介
京介
京介
京介
単純な子たちはそれで信じてくれたし
そもそも小学生なわけだから、疑うなんて心もなかった訳で
だから俺はみんなにこうしたら好かれるんだって知れて
そうしてれば誰も傷つけないってわかった
そんな中ある雨の暗い日、俺は出会ってしまった
刹那
京介
刹那
そう言って俺に抱きつく彼女を受け止めると俺は尋ねた
京介
京介
刹那
刹那
京介
刹那
京介
驚くほど冷たい声は俺を捉える
京介
刹那
刹那
刹那
京介
京介
刹那
刹那
刹那
そういうと刹那はポケットから何かを取り出した
暗くてよく見えない俺は刹那に尋ねようとする
京介
次の瞬間刹那は俺に飛びかかると首を押さえつける
京介
刹那
刹那
京介
俺が力任せに刹那から離れると刹那はニコッと笑う
刹那
刹那
刹那
桜笑
京介
京介
京介
京介
京介
朝ドラかなんかのサスペンスかと思えるほどよくできたその経験は
とても幼稚園児や小学生のものだとは思えないほどだった
桜笑
京介
宮代くんはハッと自嘲するように笑う
桜笑
桜笑
桜笑
桜笑
桜笑
京介
京介
この日、あたしは思っているよりも
みんなが、たくさんの想いと過去を抱えて生きていると知った
それからしばらくしてすぐに夏休みは始まった
刹那ちゃんのことは解決しないままだけど、京介くんや菜乃たちと遊ぶ約束をして過ごした
さくら
しろ
しろ
さくら
さくら
しろ
さくら
さくら
しろ
さくら
しろ
さくら
生徒会交代はきっと9月ごろ
だからあたしはもしかしたら次の生徒会長のことは知らないのかもしれない
しろにもたくさんお世話になったし、話せなくなるのは寂しいな
その日は少し寂しい気持ちで眠りについた
コメント
5件
えええ!?本当に幼稚園児、小学生なの……!?え、待って刹那さん怖っ……。そりゃ宮代くんも怖いとこが苦手になるよね……😱💦 でも、このタイミングで夏休みとか最悪な状況になりそうな気がする……。忘れがちだけど、桜笑さんの寿命もそろそろやばい気がするし…… ……あ、そっか、会長ももーすぐ生徒会引退するのか……🙄🙄ちょっと寂しいな……
うわわわわわわこのタイミングで夏休みってのがまた…しんどいね いろいろもやもや抱えたままで、はやく解決するといいな…