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749
#御本人様とは一切関係ありません
現世くるり ◤ ペア画なう ◢
2,127
凪
510
ご本人様の関係なし❌
暗めのお話 あと、めっちゃ長いです
まだ早い、朝方の酸素が薄い時間
浅い夢の中から目を開くと、隣から小さい嗚咽が聞こえた。
覚めてない頭で、優しく抱きしめる。
Mikoto
Suchi
Suchi
Mikoto
Suchi
すちくんの自己肯定感の低さは、俺には分からない。
けど毎月、同じ時間、同じ日にすちくんがこうなってしまったのは俺のせいなのかもしれない
最初こそ、俺とすちくんは無縁の関係だった
けど、俺らは何故か巡り会ってしまった。
Suchi
Mikoto
遠くから眺めてるだけでも、なにかおかしいことはわかってた。
無地の服を着て、波のある海へ向かって波をかき分けるように浸かっていた。
Mikoto
(俺には、関係ないか…)
一度はそっぽを向いて、見ないフリをした。
命を絶とうとする人を止めるほど、俺は砂糖の塊のような奴じゃない。
そう思っていた
じゃぽんッ(潜る
Mikoto
真冬の海に飛び込んだ俺は、どれだけ馬鹿なんだろう。 それに、誰かの為にここまで自分が動けることすらも初めて知った。
Suchi
相手は驚いたように目を開いて、1度掴んだ俺の手を振りほどこうとした。
けど、相手は俺よりも細くて力もなかった。余計なお世話なのかもしれないが俺は、彼を海面まで連れて上がった。
Mikoto
Mikoto
Suchi
Suchi
Mikoto
やめてと言うのに、彼は繋いだ手を自分からは離そうとはしなかった。
濡れて冷えた体は大きく震えて、相手の嗚咽は段々と大きく苦しくなっていく。
Mikoto
Suchi
ざばーんと、雰囲気も忘れて波が大きな音を立てる。
小さく震える体を温めるのように抱きしめてあげれば、彼は頑なに開かなかった口から、言葉を途切れさせながら一言ずつ話してくれた。
Mikoto
Suchi
俺らの海の水で濡れてしまった服を洗濯するために、ひとつの服を渡す。
Suchi
Mikoto
Mikoto
俺よりも何歳か歳下のように見えるほど、彼は細身で白く綺麗な肌を持っていて本当に同じ人間のように感じられない。
けど、そんな彼にも人間らしさはまだ多く残っている。
Suchi
Mikoto
Suchi
赤い線や茶色くなった線を腕や手首に残して、手当もろくにされない腕は醜いのに輝いて見えた。
Mikoto
Suchi
Mikoto
綺麗とは言えないけど、不器用なりに頑張っとはいえ確かに下手くそだ。
ぐるぐるに巻き付けられた彼の腕の包帯は、すちくんによってもう一度取られてしまった。
Mikoto
Suchi
ガタッ(椅子から立つ
Mikoto
Suchi
目も合わせてくれないような少年 守りたい、助けたいと思ってしまう。
Suchi
Mikoto
Suchi
Suchi
ポロポロッ(涙
この言葉がすちくんにとって、どれだけ大きな意味だったのかなんて分からない。
ただ、一人で泣いてしまう姿は小さな子供の抵抗のようでたった一言で壊れてしまうくらいに儚かった。
Mikoto
Mikoto
Suchi
Mikoto
Mikoto
Suchi
大きく風がカーテンを揺らす。孤児院で育って本当の家族も、友達すらいた事の無い俺にはこの家にいる意味が見つからなかった。
Mikoto
Mikoto
Mikoto
自分を殺すことも、傷つけることも死んでしまうことも……俺には何一つ出来なかった。
すちくんを初めて見て、止めてしまったのはきっと助けたい!…なんて純粋な気持ちだけじゃない。
羨ましかったんだ。 自分の命を手放すことができてしまう、俺よりも年下の子が。
Mikoto
Mikoto
Suchi
Mikoto
Mikoto
Suchi
じわっ(涙
嘆くように溜息をつきながら、すちくんはどこか安心した素振りで顔を上に向けた。
Mikoto
Suchi
Mikoto
Suchi
Mikoto
Suchi
3ヶ月後
Mikoto
Suchi
Mikoto
あの日からすちくんは、まだ生きてくれている。
生きようと思ってくれている理由は教えてくれないけど、毎朝隣にいて起きたら話しかけてくれるのが日常になった。
ぎゅっ(抱きしめる
Mikoto
Suchi
Suchi
Suchi
Mikoto
この日はすちくんと買い物の予定があるから、そう思って朝から怠くて痛い頭のことを隠した。
すちくんは不思議そうにしながらも、「そっか」だけ言って朝ごはんにしようと言ってくれた。
Mikoto
Suchi
Mikoto
Suchi
Mikoto
Suchi
Mikoto
拒食はようやく治りかけてきたけど、やっぱり体調が万全じゃなければ吐いちゃうことも多いし食べないって言い出す日もあるから
俺的には、どんな時でも少しは食べて欲しい。でもまぁ、無理やりさせるものでも無い。
Mikoto
Mikoto
すっ…(スマホを渡す
(受け取る
Suchi
Mikoto
Suchi
Mikoto
グダグダ言っても、すちくんはしっかり行きたいお店をピックアップしてくれる。
しばらくすれば、「ここいいんじゃない?」とすちくんから声がかかるしどれもこれも美味しそうなお店ばかりだ。
Mikoto
Suchi
Mikoto
Suchi
Mikoto
さっ(帽子を被せる
Mikoto
Suchi
久々の日差しが強い外は、風も優しく吹き付けて心地がいいのに、目が痛くなる程に眩しかった。
Mikoto
Suchi
きゅっ(服の裾を握る
Mikoto
ふらついている体を手で支えながら、近くのベンチに座る。
Mikoto
Suchi
慣れない環境に疲弊するように、すちくんは俺の肩を使いながら痛い頭を休める。
外に出ると高確率でこうなることは知っていたが、今日はいつもより早い段階でこうなってしまっている。
Mikoto
Mikoto
Suchi
Mikoto
Mikoto
頭の痛さのせいなのか、目が潤んで泣きそうな顔をしながらすちくんはゆっくり立ち上がる。
そこからすちくんにお金を持たせてからタクシーを呼んで、心配だけどひとりで帰ってもらった。
お店の中
Mikoto
いつもより早足で戸棚にある商品を眺めてすちくんも食べれるものを探す。
今日、ひとりでも買い物に来た理由は、色んなものを買い込んでしばらくは家を空けても大丈夫なようにしたかったからだ。
Mikoto
Mikoto
Mikoto
周りがいつもより騒がしいが、今はすちくんのことだけが気になって仕方がない。
頼れる人も、友達もいないのにすちくんを俺が仕事に行っている時は誰に預ければいいんだ…
家
Suchi
Suchi
貴重な1人だけの時間なのに、 どうにも居心地が悪い。
今なら、リスカもODも止める人は居ないはずなのに手が動かなくて、ひとりソファに寝転がる。
Suchi
Suchi
Suchi
俺の家なら、ひとつの部屋にテレビ1台は当たり前だったのに、この家にはテレビにましてやエアコンすらもない。
二人で寝るにはベットも小さいし、家電用家具すら揃っていない。
…けど、俺はこの家にいたいし大好きだ。
Suchi
じわっ(涙
選択を間違えればゴミだと罵られ、機嫌が悪ければ蹴られるあんな家に俺は居たくない。
あんな場所より、みこちゃんの匂いが染み付いているソファの方が安心感で包んで優しく撫でてくれるよな気がする。
Suchi
あんなに嫌いだったのに、今では俺の生きていく理由ですらもあるみこちゃんの帰りを待っている途中、
俺は暖かいソファの上で寝落ちしてしまった。
次に目が覚めたのは、翌日の朝だった。
Suchi
Suchi
時計の針は5時を指していて、ほぼ12時間も寝ていたことに驚きながら、家の中にあるはずの人影を探した。
いつも使っているキッチンに、 どんなに拒否をしても一緒に入ることになる浴槽。
洗濯物を出してとよく怒られる洗面所に、 人の行き来が少ない玄関。
どこもかしこも、寝る前と何も変わってなくて玄関には俺の靴が1足しか置かれてなかった。
Suchi
何かあった時ようにと、みこちゃんが書き残してくれた紙切れを引き出しの中から探して玄関近くに置いてある電話機の前に立つ。
けど、固定電話の使い方を教えて貰ったのは1ヶ月以上前の話で、そんなもの必要がないと思ってちゃんと聞いてなかったことを今さら後悔した。
Suchi
Suchi
じわっッ(涙
自分に呆れて、失望していつ帰ってくるのか分からないみこちゃんを待ち続けるのは辛かった。
それに、子供の勘というのだろうか…ずっと背中がゾワゾワしていい気がしない。
コンコンッ
〈はーい?
ガチャッ(扉が開く
Kosame
初めて見る隣の家の人は、みこちゃんと同じくらいに背が高いのに可愛い声だった。
そこから、俺が何を言ったのか記憶には無いけどお隣さんはなにかわかってくれたようにすぐに対応してくれた。
気付けば、俺は病院の待合室に座っていた。
Suchi
Mikoto
看護師さんに紹介された部屋は、他の部屋と違って明かりはついてなくて
部屋に一つだけ置いてあったベットの上では、いつも朝起きた時に横にある顔が眠っていた。
Suchi
布団からはみ出た指先に触れながら、ようやく存在を確かめる。
病院にいる人に触れるのは、人生で二回目だった。
俺の本当の家族が壊れるきっかけになった母さんの死に際、俺はこうやって手を触れて涙を流した。
父さんも、妹も、優しい母さんの死にはみんな泣いて悲しんだ。
Suchi
Mikoto
昨日、買い物に俺も一緒に行くと無理をしてでも言っていればなにか違ったのかもしれない。
看護師さんから聞いた、強盗殺人事件になんて巻き込まれなかったのかもしれない。
Kosame
(背中をさする
Suchi
母さんの死に際よりも、俺は泣いた。
こんな俺でも家族だと呼んで、自傷癖も拒食も治そうとしてくれた俺の母に変わる存在の人が居なくなってしまうのは耐えられない。
俺が死んだら、一緒に死んでくれると言ったこの人は俺を置いていくのだろうか
Mikoto
Mikoto
ごろんっ(寝返り
Mikoto
Mikoto
俺の部屋じゃない、と認識してから数分経ってようやくここは病院だということが分かった。
そういえば、記憶の最後にカッコつけたおもちゃの銃だと思ってたものに打たれてショックだったことを思い出す。
Mikoto
Mikoto
お腹の当たりをさすってみれば、ぐるぐるに巻かれた腹巻のような包帯がキツくお腹を縛り付けてくる。
その怪我以外は特に何も無さそうだが、こんな機械だらけの部屋にぶち込まれて俺は大丈夫なんだろうか
がらがらっ(扉
Lan
Mikoto
Lan
Suchi
Suchi
俺たちの再会は、あっさり終わった。
病室に入って、何故か起きていたみこちゃんを俺は抱きしめて、らんらん(看護師)は医院長に報告しに行く。
ぎゅーっ
Suchi
Mikoto
Mikoto
Suchi
ぐりぐり(頭を背中に押し付ける
Suchi
じわっ(涙
Mikoto
Suchi
いつになってもいい加減なみこちゃんに、つい笑ってしまう。
どんなに怒ったって、鈍感なみこちゃんにはこの思いが伝わらないのだからもう笑うしかない。
Mikoto
Mikoto
Suchi
Mikoto
Suchi
Suchi
Mikoto
Mikoto
1度やめたリスカもODも、もう一度始めてから沼って止めれなくなったのはずっとらんらんに怒られてる。
その度に腕を包帯でぐるぐるにされるけど、カッターで切って何回も抗った。
Mikoto
Suchi
Mikoto
Suchi
Mikoto
Mikoto
なでなで(頭を撫でる
Suchi
じわっ(涙
どれだけこの言葉を待ってたんだろう。
誰もかれもが、みこちゃんが起きれる保証は無いって諦めてて…手を差し伸べようなんてしなかった。
Mikoto
Suchi