これはあなたが知らない
あなたのすぐそばで
おこるかもしれない
都市伝説です。
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【トイレの落書き】
◇
小学3年生の齋藤由奈ちゃんが
学校で行くトイレには
いつも使用中のカギが
かかっているところが
ひとつありました。
でも、ある日
めずらしくカギがかかっておらず
誰も入っていませんでした。
由奈ちゃんは、初めてその
トイレに入ってみることに しました。
ドアをそうっと開けると
トイレの中の壁は全部
白いペンキで塗り替えられて
とてもキレイな
洋式便座がありました。
もしかしたら
ペンキ塗り替えのために
ずっと使用中だったのかなぁ。
そう思いながら、ふと目の前の
閉まっているドアを見つめると
黒いボールペンで何か
文字が書いてありました。
『3年2組の山田先生の耳から
耳毛がはえてた』
ぷっ!落書きを読んで
由奈ちゃんはふきだし笑いました。
◇
それからというもの
由奈ちゃんはときどき
そのトイレに入って
毎回新しく落書きされる
学校の噂話を読むのが
楽しみになりました。
でも、あるとき
こんな事が書いてありました。
『落書きをもっと読みたい?』
由奈ちゃんは
その落書きの下にボールペンで
こう返事を書きました。
『うん。おもしろいから
もっと書いて』
すると次には
こんな話が書いてありました。
『3年1組のY・Sちゃんは
トイレに閉じ込められた』
3年1組ってうちのクラスだけど
…Y・Sって誰のことだろうと
考えてみましたが
思い当たる人はいませんでした。
でも、今日の話はつまんないなぁ。
由奈ちゃんは
トイレを出ようと
ドアノブを握りました。
でも、カギがはずせません。
齋藤 由奈
引っ張っても、押しても
ドアは開きません。
そして、はっと気づきました。
齋藤 由奈
齋藤 由奈
そう思ったとき、トイレの
白いペンキの壁いっぱいに
無数の黒い文字が
うきあがりました。
『ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして、ここからだして……』
黒い文字はゾワゾワ蠢きはじめ
由奈ちゃんは喉の奥から
切り裂くような
叫び声をあげました。
齋藤 由奈
◇
それ以来、その小学校では
こんな都市伝説が密かに
言い伝えられています。
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トイレの落書きに返事を書くと
トイレから出られなくなる…と。
コメント
5件
ちょ、怖すgチ───(´-ω-`)───ン
ひえぇ、おろそしい(((;゚Д゚)))
ごめんなさい嘘です