『正義のヒーロー』
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はぁ…
キモっっ
吐き気がする
ケツを触る手つき、
俺にしか聞こえてない荒い鼻息、
ハゲと白髪が混ざった頭、
すべてがキモイ、
はぁ...
だからって声を出す勇気も、
無いんだよなぁ...ㅎㅎ
あぁ...誰か...
気付いてくれよ、、
その時、俺はある男性と目が合った
その男性はとても真剣な眼差しで
俺を見つめていた
俺はその男性に助けを求める事にした
『助けて...』
その男性は何かを悟ったような顔で
俺の方に少しずつ、少しずつ近づいてきて
何かを確信したような表情で
少しの間スマホをこちらに向けた後
大きく息を吸い、
こう言った
j-hope
痴漢でーすっっ!!!!
j-hope
痴漢、痴漢!!
この人痴漢!
この人痴漢!
ザワつく車内、
青ざめた顔のジジイ、
胸を撫で下ろした俺と男性
あぁ、たすかった
安心からか俺は少しよろめいてしまった
それに気付いたサラリーマンっぽい男性が
この席、どうぞ!
と言ってくれた
その男性は荷物が多くて
荷物も避けると
俺には広すぎるほどのスペースが空いた
だからその男性と座る事にした
suga
あ,ありがとうございます
j-hope
いっ、いえ!とても、辛そうな顔だったので体が勝手に...
少し話してみると同じ目的地のようだった
j-hope
もし、良ければですが...
j-hope
僕とランチ行きません...??
俺は何故かその男性とは仲良くなれそうな感じがした
だから
suga
はい
と言った
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next time
j-hope side start







