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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ソウマ

ソウマ

うん!やっぱりマスターのサンドイッチは格別だな

アヤメ

シンプルな見た目のパンケーキなのに味がしっかりしてて

アヤメ

でも、甘さはしつこくない…

アヤメ

淹れてくれたコーヒーはちょうどこのパンケーキの甘みに対して

アヤメ

そろそろ味を変えたいなんて感じた時に飲むとリセットできるいい塩梅の濃さ

アヤメ

癖になるかもこのお店

ソウマ

それは良かった

ソウマ

また来たいなら頑張らないとね

アヤメ

だね…

アヤメ

アヤメ

とりあえず簡単にまとめてくれる?

ソウマ

メモ紙かなにかに書いてあげるよ

ソウマ

ソウマ

ソウマ

さっきまでの内容がこの紙の通りだね

・経過日数=使用回数(アプリを開いた時のみ回数増加) ・ものや数の指定確約をしないとランダム性が発生する 例:日本円で紙幣(物)で10万円(数) ・人や起こす事象も指定しないとランダム性が発生する 例:お金→他国通貨の少額 ・人物を指定する際細かに入れないと対象範囲が広く被害が拡大する 例:田中くん→全世界の田中が対象 知人の田中太郎→使用者の知る田中太郎に対象が絞られる

・起こす事象も規模によってはコストがかかる 例:そよ風によってスカートがめくれる −1 対象者の命を奪う −3(以上) ・使用回数には制限があり基本は超えないように作られている ・もし超過した場合罰が下される。その際経過日数によってレベルが変わる 例:初日→爪1枚 7日以上→命に関わるなにか ・超過した際の内容によってもバツのレベルが変わる 例:初日『他者の死を願う』→命を落とす

ソウマ

これがさっきまで話してた内容になる

アヤメ

単純そうに見えて理解してないと扱いが難しいのね

ソウマ

そして、まだここには書いてないことがいくつかある

ソウマ

一つ目は超過した際使用者が死んでしまった時の話だ

ソウマ

使用者が死んだ場合そのスマホから自動的にアンインストールされ

ソウマ

どこかの誰かのスマホに現れること

アヤメ

まぁ、それは言ってたもんね

アヤメ

転々とするから追いかけるためのシステム作ったって

ソウマ

その通り

ソウマ

で、もう一つ使用者が死んだ場合時は戻っていく

アヤメ

は?

ソウマ

使用者が”アプリを起動した日”にまで時を戻される

ソウマ

この時時間軸は戻るが”使用者の存在が消えた”状態で時間軸が戻る

アヤメ

てことは何?

アヤメ

その人の両親も自分に子供がいたことすら記憶から消えるってこと?

ソウマ

そうなるね

ソウマ

使用者と関わりある人の記憶からも消えていく

ソウマ

存在がなかったことになるね

アヤメ

じゃあもしかしなくても今私が生きてるこの時間軸は

アヤメ

誰かが消えた世界ってこと?

ソウマ

そうだよ

ソウマ

ちなみに僕はその経験を何十と繰り返してるから

ソウマ

もう、今が何月何日かなんて些細な問題なんだよね

アヤメ

過酷な道を歩んでるもんね

ソウマ

人の怖いとこは慣れてしまうこと

ソウマ

この現象も最初は怖かったけど

ソウマ

今はもう”そういうもの”て認識だし

アヤメ

なら、その負の連鎖断ち切ろう

ソウマ

だね

ソウマ

ソウマ

それともう1つ

ソウマ

使用者が起こした事象は時間軸が戻る際その事象もなかったことになる

アヤメ

ソウマ

これもそのまんまだよ

ソウマ

さっきの例を何度も出すけど

ソウマ

田中太郎さんが言霊アプリの使用者によって殺されたとして

ソウマ

その言霊アプリの使用者死んだ時

ソウマ

犠牲になった人は『死んだことをなかったこと』にされて

ソウマ

時間軸が戻されるってこと

アヤメ

アヤメ

生き返るって認識でいい?

ソウマ

ま、納得しやすい認識でいいよ

ソウマ

あとはそうだなぁ…

ソウマ

アプリをアンインストールすると罰が下るくらいかな

アヤメ

アンインストールしたらダメなの?

ソウマ

僕が確認した中ではダメだったね

ソウマ

アンインストールした人はルール違反した人と同じように

ソウマ

重たい制裁を受けることになってた

アヤメ

無闇に消すことも出来ないのね

ソウマ

恐らく穏便に済ませたいなら

ソウマ

インストールしてしまったならログインしないでほっておく

ソウマ

これが多分比較的穏便に済む方法かな

ソウマ

解決にはなってないけどね

アヤメ

そうね……

ソウマ

ソウマ

さて、ここまでが”普通に”このアプリを使った人達から得た制約だ

ソウマ

ここから先は僕の憶測の話になる

ソウマ

僕の話す方法を試してみてどうなるかは僕も分からない

ソウマ

けど、今の僕が考えられる最適解だと思ってる

ソウマ

これを信じて行動するしないは君次第だよ

アヤメ

今更揺さぶりかけても私はやるよ?

アヤメ

ぶっちゃけ今の私の命なんて安いからね

アヤメ

多少危ない橋でも余裕で渡る覚悟持ってるから

ソウマ

本当に心強くてありがたい

アヤメ

言って?

アヤメ

あなたが辿り着いた”最適解”

ソウマ

至ってシンプルな答えになる

ソウマ

僕が辿り着いた答えは

ソウマ

言霊アプリと仲良くなることだ

アヤメ

ソウマ

最初に話した通り信頼度をMAXまで上げて欲しいということ

アヤメ

それの意味がまだいまいち分かってないけど

ソウマ

さっきまでの話を振り返ると理解しやすいよ

ソウマ

このアプリは入れた文字を現実世界に影響させる力がある

ソウマ

けど、君の場合それはなかったはず

ソウマ

でしょ?

アヤメ

アヤメ

アヤメ

そうか…そういうことね

ソウマ

思い当たる節があるみたいだね

アヤメ

えぇ

アヤメ

確かに私は『お願い事』を一つだけしたことがある

アヤメ

さっきまで話してくれたものが言霊アプリの仕様だとしたら

アヤメ

私に起きたことは想定外のことになる

ソウマ

それが君を特異点と呼んだ理由だよ

アヤメ

アプリの根本的なもの入れた文字を現実世界に影響させる力

アヤメ

基本はなんでも叶えられる

アヤメ

それはもちろん私も例外じゃない

アヤメ

私が最初にお願いしたのは『友達が欲しい』

アヤメ

それに対してのアンサーはアプリ側から私で良ければ友達になろうと返ってきた

アヤメ

普通なら自分の面識ない人ですら友達になり得たのに

アヤメ

そのランダム性の法則を無視して…

ソウマ

そう

ソウマ

そしてその理由も僕が最初に話した妹の話になる

アヤメ

このアプリの法則に当てはまらないのは…

ソウマ

アプリの仕様ではなく、『妹の意志』による行動だからだ

ソウマ

そのアプリに妹の魂が縛られていると同時に意思もある

アヤメ

信頼度というのはアプリのではなく

ソウマ

僕の妹のことだ

アヤメ

でも、どうやって?

ソウマ

変わらず君は会話をしてくれればいい

ソウマ

だって妹にとっても初めてのお友達だからね

アヤメ

アヤメ

そっか………

ソウマ

さ、やることはもうわかったね

アヤメ

うん

アヤメ

とにかく私は妹さんとお話を続ければいいんだね

ソウマ

そう

ソウマ

その時々何となく変化があったと思ったら

ソウマ

僕に連絡してくれ

ソウマ

その時の回答から君に対しての信頼度を数値として伝える

アヤメ

そこから先は?

ソウマ

またその時になったら伝えよう

ソウマ

今はとにかく信頼度上げを頼んだよ

アヤメ

分かった

アヤメ

頑張ってみる

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