莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
これはnmmnです ご本人様とは関係ありません
苦手な方は見ないでください
昼休憩
さとみ
さとみ
横目で隣の席を見る
君、ころんが、教材を片付けている
さとみ
さとみ
さとみ
今までこんなに誰かが気になることなんてなかった
できる限り人と深く関わらないように生きてきたから
君は他の人とは何か違う
その“何か”が分からない
そんなことをぼーっと考えていた時
モブ1(男)
さとみ
クラスの男子が絡んでくる
モブ2(男)
さとみ
君の方に目を向ける
さとみ
いつの間にか君はどこかに行っていた
モブ1(男)
さとみ
さとみ
弁当を持って彼らの席に向かう
適当に相槌を打ちながら、弁当をかき込んだ
みんなよりも早く飯を食い終わった俺は、1人で校内を歩いていた
トイレに行くと嘘をついて、 1人で校内を見て回る
転校初日はいつもそうだ
校内を見たいのもあるが、 単純に1人になる時間が欲しかった
ずっと人に囲まれていると どっと疲れる
歩き回って校舎の端まで来た時、 奥にひっそりと階段があるのに気が付いた
さとみ
それは屋上に繋がる階段だった
山の上の学校だから 周りに遮るものが無く
澄んだ空が綺麗に見える
さとみ
さとみ
屋上の端に誰かがいた
静かに近づく
さとみ
さとみ
綺麗な水色の髪をなびかせて 空を見上げる君がいた
その姿に思わず見とれてしまう あの時と同じだ
ふと、彼が柵を握っている手に 力がこもった気がした
嫌な予感がする
そう思った時
気づいたら俺は
思わず君に駆け寄って、 腕を掴んでいた
ころん
君は驚いて、俺の顔を見る
そんな君の目を見た瞬間 我に返り、手を離した
さとみ
さとみ
さとみ
なんでこんなことをしたのかは 分からない
でも、さっき
手に力を込める君の姿が
とても儚く、美しくて
君がそのままこの青い空に溶けて 消えていってしまうような気がした
ころん
君が少し俯き、 なんとも言えない沈黙が漂う
それを払うように、君に声をかけた
さとみ
さとみ
少しだけ君の表情が 暗くなった気がした
やってしまったか
そう思ったもつかの間、 君は少しだけ微笑んだ
ころん
ころん
ころん
もう一度君が微笑む
まるで何かを隠すような笑顔で
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
キーンコーンカーンコーン
ころん
さとみ
ころん
先生
さとみ
あの後、特に何かある訳でもなく 淡々と時間は過ぎていった
先生の声を受け流しながら
俺の頭の中は
さっきの君の笑顔が離れなかった
何を隠しているんだろう
そんな誰にも言えない疑問が ずっと脳裏に焼き付いていた
コメント
2件
わわっ…今回も神作すぎます⸝⸝- ̫ -⸝⸝