雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
雪(みだいふく)
俺達は大人が嫌いだ
コネシマを愛してくれないコネシマの両親も
大先生を無能扱いする大先生の親も
ひとらんの顔にある謎の×印を嫌うひとらんの親も
〈ガチャ〉と自分の部屋のドアを開ける
するとキッチンの方から
コネシマの母
コネシマの母
コネシマの父
コネシマの父
という言い争いが聞こえてくる
多分きっとまた、俺をどうするかで言い争っているんだろう
捨てられるのもそう遠くはなさそうやな
そう思いながら玄関に向かう
その途中で
コネシマ
コネシマ
と言う
帰ってきた返事は
コネシマの母
コネシマの父
と、いつも通りのものだった
今日はコネシマとひとらんと遊ぶ約束をしている
しかも何故か自分の持っている全財産を持ってこいと言われている
だから自分の鞄の中に財布を入れてこっそりと家を出ようとする
すると
鬱先生の母
と、母から声を掛けられる
そして体が過剰に反応する
鬱先生
と、答えられずにいると
鬱先生の母
と、言われてしまう
でも正直に「はい」なんて言えない
だから黙ったままだった
そんな時
パチン
と、大きくて痛々しい音が部屋中に響く
自分の頬が叩かれた音だった
すると、母が
鬱先生の母
と、怒鳴ってきた
でも俺はその場から逃げるように、家を出て行った
鬱先生の母
と、怒鳴る母の声も無視して
ひとらんらん
その一言を言うと
ひとらんらんの母
ひとらんらんの母
と返される
なので顔を下に向けてから、改めてお話しする
ひとらんらん
ひとらんらんの母
ひとらんらん
そう言われ、マスクをつけて家を出る
いつもの公園に着いた時、二人とも既についていて
「ごめ~ん、遅れた~」
と言いながら二人の所まで走る
すると急にコネシマがある提案をしてきた
コネシマ
ひとらんらん
鬱先生
そんなコネシマの提案に二人とも素っ頓狂な声が出る
鬱先生
コネシマ
確かになんで全財産なんだろうって思ってたけど
ん?でも待て?まさか
ひとらんらん
コネシマ
マジか、と思った。まさかシッマがこんな行動早いなんて
コネシマ
と言うシッマの問いに
俺も大ちゃんも
鬱先生
ひとらんらん
と、答えた
そのまま俺たちは目的地もなく終わりのない道を歩き続けた
当然、子供三人のお金を集めたところで、そこまで高い金額にはならない
そして、お金も尽きてしばらくした時
目の前に人が現れた
俺たちの事を殺そうかとしているような視線だった
すると、急にシッマの腕を引っ張り連れ去ろうとする
俺も大ちゃんも必死に抑えようとしたけど、三人の力を合わせても全くもって敵わなかった
そんな時
少年
少年
と、そう言う声が聞こえた
???
???
怖かった。ただただ、ひたすらに怖かった
目の前には腰に何か刃物をつけているであろう少年と、その少年に敵意むき出しの先ほどシッマを攫おうとした人たち
こわくないわけがなかった
それは大ちゃんやシッマも一緒で、ガタガタと震えていた
鬱先生
大ちゃんは懇願に近い声でそう言った。 それに反応するように
少年
少年
と、それだけ言うと、少年は
「スッ」という効果音が似合いそうなほどのスピードで消えて、再び現れた頃には、変な大人?の人たちを倒した
倒れている、そして起き上がらない。し...んだ?
そう思うと震えが止まらない、目の前で人が死んだ。すごく気持ち悪い感覚だった
そうして俺たちが怯えていると
少年
少年
少年
そう言うと少年はどこかへと歩き出した
ついていくか行かないか、俺たちは目で会話をした。結論から言うと、ついていくことにした
さっきも助けてくれたし、大丈夫!…多分
いつもうるさいシッマも、変な事ばっかり言ってる大ちゃんも、そして俺も、誰もが静かだった。そんな時、少年が口を開いた
少年
ひとらんらん
言いたくない。怖い。それを言って、俺はどんな目を向けられるんだろう
そんなことを考えていると
少年
と少年が言ってくる。この子は身長も小さいし(悪気はない)、俺より年下…だよね?じゃあ気を使わせるわけにも...
俺は決心してマスクを外した。 当然シッマも大ちゃんも俺の意思に驚いた様子だ
ひとらんらん
そういったところで俺は自分が泣いていることに気付いた。 怖い。でもそれ以上に、本当は泣きたかった。誰かに甘えたかった。
親の前で声に出して泣いたことがなかった。 きっとウザがられてしまうから。
少年は何も言わなかった。ただ、こちらを見つめていた。 大ちゃんもシッマも、俺に寄り添ってくれる。
少年
ひとらんらん
突然の発言に困惑する。 でもそれ以上少年は何も言ってくれなかった。
そのまま少年の家らしきところに着いて、一週間ほど住まわせてもらう事になった。その日、皆が寝静まったころ、俺は一人外に出ていた
と、後ろから声が聞こえて来た
少年
今日初めて知り合った少年の声だった
ひとらんらん
少年
少年
その言葉に俺は再び涙した
ひとらんらん
ひとらんらん
顔が熱い、今俺は凄く酷い顔をしているだろう。 いっその事、捨ててくれれば、、、!
少年
少年
少年
そう言われ、少し考えてみる。 嫌だ。そう思った。だってあの二人は俺の家族みたいな人で…
少年
少年
そう言われ、納得した。確かに、この傷の”おかげ”なんだ
少年
ひとらんらん
そう返す。今まで憎かったこの傷が、少し愛おしく見えた
ひとらんらん
少年
ひとらんらん
そうやって寝床に帰ろうとした時、何かが光ったような気がした。 でもあたりには何もなかったので無視をして戻った。
ロボロ
そう呟く。まさか自分があいつらに魔法をかけてやるとはな、、、
来世は愛される子に生まれますように、なんて しかも三人は親友として一生一緒に、なんて馬鹿馬鹿しい
本当に、俺は変わったな
次の日、俺たちは少年に連れられて、どこかへ向かっていた。
コネシマ
少年
鬱先生
ロボロ
昨日とは違って会話のある中、どうやら目的の場所に着いたらしい
ロボロ
兵士
ロボロ
兵士
ロボロ
そんな会話をしていて、置いてかれた俺達。そしてここは明らかに軍だ。まさかロボロは俺たちを売り飛ばす気なんじゃ?と思って再び体が震える。
でも今更どうしようもない。だから同じことを考えていた3人で固まるしかできなかった。
暫くすると、誰かが出て来た。しかも3人。、、、3人?まさか、一人一人に売るつもりか?やだ、、、。やだよ、、、。
そう考えていた俺達とは裏腹に、誰かが俺たちの頭を撫でる。
トントン
トントン
そう優しく、言ってくれる。そして、安心したころ、横から
ロボロ
俺達はその瞬間青ざめた。きっとそんなしょうもない理由で家出してきたなら怒られてしまう、そう思ったから。
でも違った。その人たちは一人ずつ
グルッペン
トントン
オスマン
そう言われた俺たちはそれぞれ嬉しくて涙を流した。あまりに温かい言葉だった。
グルッペン
それを聞いた後、俺たちはまた目で会話して、その一線を越えた。
ひとらんらん
ショッピ
チーノ
失礼な質問だなという目をショッピ君が向けているけど、関係なく俺は
ひとらんらん
コネシマ
鬱先生
ショッピ
という一言から、少し静まり返るが、その静寂も
グルッペン
ロボロ
という声で破られた。
トントン
と、目の下に熊を作ったトントンが言ってきた。
ひとらんらん
トントン
と言って、フラッとまたいなくなった。心配だ、とグルちゃんもおやすみとだけ言って出ていった。
新人二人も眠いようで帰っていった。そしてロボロもおやすみだけ言って消えていった。
俺達は3人目を合わせて話し合う。ここに来られて、こんな仲間が出来て良かったな、と。
雪(みだいふく)
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コメント
8件
待ってましたあぁああああ!!!!!!! いやーほんと大好きなんです雪(みだいふく)さんの小説! これからも頑張ってください!!!!!!!