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中原中也

ハァーハハハァー!

楽しそうに右へ左へと飛んで 応援の男達を殺っていく中也君。

散った銃弾が此方へも飛んできて、 太宰の頬をかすった。

杏堂〇〇

すんごい暴れよう…

応援

タタッ

杏堂〇〇

おっと

と、背後の階段を登ってくる次の戦術班達。 中也君は他の奴らの相手をしている。

太宰治

ほら〇〇応援が来たよー
僕ピンチだよー助けてー(棒)

杏堂〇〇

はいはい

銃を向けてくる五人の男達を前に 態とらしく怖がるふりをする太宰。

仕方ない、人肌脱ぎますか。

杏堂〇〇

太宰、息止めててね

応援

パラララララ!

杏堂〇〇

トッ

男達が一斉に私に向かって銃を撃つ。 私は上に高く跳躍し、それを避けた。

そして左腕の袖をまくる。

杏堂〇〇

甘香

周辺にふわりと甘い香りが広がる。 太宰が鼻と口を手で抑えた。

応援

ぐ、あ……

私が地面に着地した頃には、銃声は止んでいた。 男達は肺が死んで息の根が止まっているだろう。

杏堂〇〇

お終い!ちゃんちゃん!

中原中也

マジかよ

すると丁度他の応援を倒し終えた中也君が 此方に戻ってきていた。

困惑したように目を丸くしている。

中原中也

そんなに戦えたのかお前……

中原中也

じゃあ俺とやりあった時は手を抜いて…

太宰治

〇〇は将来の幹部とも名高い
期待の新人だからね

杏堂〇〇

そんなに戦闘向きの個性じゃないからねえ…

杏堂〇〇

今は体術の訓練中だよ

杏堂〇〇

まっ、これくらい朝飯前ってことよ!

中原中也

ドヤってんじゃねえ

中原中也

俺が倒した人数の半分も殺ってないくせに

杏堂〇〇

うっさいわハゲ

中原中也

ハゲてねえよ!

杏堂〇〇

まあそれはさておき、終わりだよオッサン

杏堂〇〇

襲撃の目的は?

応援

はぁはぁ……

一番最初に現れた隊長と呼ばれた男。 大量の血を流しながら息も絶え絶えに倒れている。

でも私の質問には答えなかった。 太宰が男に近寄り、しゃがむ。

太宰治

運がなかったねえ…苦しいかい?
今から手当しても助からない

太宰治

それでも死ぬまでに五分程かかるだろう

太宰治

その五分は地獄の苦しみだ。
僕だったら耐えられないね

太宰治

この銃で苦しみを終わらせてほしいかい?
頼むなら喋れなくなる前にした方がいい

応援

……撃っ、てく…れ…

太宰治

…判った

太宰はそう返事をすると拳銃を握り、立ち上がる。 そして男に銃を向けた。

太宰治

バンバンバンバン

太宰治

ははははっ!

太宰は何度も何度も銃を撃つ。 男はとっくに死んでいるというのに笑いながら撃ち続けた。

杏堂〇〇

だざ、

中原中也

バシッ

と、太宰の銃を持つ手を蹴り上げる中也君。 銃が宙を舞い、私の足元に転がった。

中原中也

無駄に死体を撃つんじゃねえ

太宰治

……そうだね、その通りだ

そう静かに云うと、太宰は屋敷に向かって歩き始めた。

太宰治

君の云ってる事は恐らく正しい。
普通はそう考えるんだろう

中原中也

……

太宰の乾いた笑いが木立の間に吸い込まれて消滅した。

双 黒 に 狙 わ れ て ま す

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