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テラーノベル(Teller Novel)

藍莉

っ!

鳥井 希(小学生)

誰や...?(小声)

藍莉

分かんない...(小声)

カツン、カツン____

音が止まった、位置的にこの教室の前か、向かいの教室の前だ。

藍莉

(しかも窓は曇りガラスで彼方からも、此方からも相手が視認できないようになってる...)

鳥井 希(小学生)

(さぁ、どうでるんや...)

扉を凝視していると不意に扉の真ん中から”手“が通り抜けて何かを探しているように、あちらこちらに触る。

藍莉

ギャアアアアアッッ⁉︎て、手がぁ!

鳥井 希(小学生)

お、落ち着け!そんなにくっついたら危ないやろ!?

藍莉

無理無理無理!リアルにグロいよああいうの!!

???

その声....ゾム...?後誰や?

藍莉

シャベッタァァァァ!!?

手が不意に止まったかと思ったら声が響く。

???

なぁ、今日は呪いの連鎖が止まる日やで、感謝せぇよ。なぁ?ゾム?

鳥井 希(小学生)

誰や!

???

ま、そう大声あげんでもええやん。同級生だったじゃない。

???

コレ、必要なんやろ?元のとこ戻るには。ついでに猿山せんせー自由にしたれよー

そう言った手にいつの間にか緑色の水晶が二つ、いや両手に一つずつ置かれていた。

???

それじゃあまた来世で、兄さんによろしく

鳥井 希(小学生)

あ!待てやおまっ、まさかっ...!

パッとその手は水晶を置いて消えてしまった。

鳥井 希(小学生)

そういうサプライズみたいな事はせんでええっちゅうねん....

藍莉

...知り合い?

鳥井 希(小学生)

あぁ、同級生や

鳥井 希(小学生)

それより、思わぬ所で水晶が手に入った。...二つある所を見ると鬼は二人おる事は確実になったな。

藍莉

...うん

鳥井 希(小学生)

よし、行くで。傷もそんな痛くなくなったし

藍莉

だめ、ゾムはウチが背負う。そんな足で無茶したらどうなるか分かんないから

鳥井 希(小学生)

えぇ〜...

藍莉

えぇ〜、じゃありません!

藍莉

背負うだけなんだから良いでしょ?

鳥井 希(小学生)

...しゃあないなぁ〜、ん、早よ猿とレウさん達見つけるで

藍莉

はいよ

藍莉

...とりあえず一階まで戻ってきたけど

鳥井 希(小学生)

脇差投げてきた奴がまだ見えへんから警戒せなな

藍莉

そうだね、水晶も割らないようにしないと

鳥井 希(小学生)

おう。....あ、待って

藍莉

ん?何か見つけた?

鳥井 希(小学生)

この下駄箱の側面見てみ、なんか彫られとる

ー・ー・ー ー・ーー・ ・ーー  -・・- -・・・

--・・- ・・-・・ --・  -・ ・・ -・--

藍莉

鳥井 希(小学生)

レウさんが確かスマホもっとったから早よ合流してコレ解こうぜ、重要そうや

藍莉

せやな

藍莉

あ、というかクロノアに水晶一つ使っといた方が良いんじゃない?

藍莉

味方になるかもしれないし

鳥井 希(小学生)

まぁ、せやな。

藍莉

....もしかしてクロノアさんの事忘れてた?

鳥井 希(小学生)

イヤ、ソンナコトナイッスヨ

藍莉

はいはい、そう言う事にしときますネー(棒)

藍莉

よっと...中にまだ、居るかなぁ...?

鳥井 希(小学生)

とりあえず二人ならどっちかは当たるやろ...

藍莉

だね...!

中を覗くと此方をジロリと見るクロノアさんが居た。

弓で開けようとしたのか扉の取っ手が少し穴だらけになっていた。

藍莉

えい!

水晶はクロノアさんに当たり

黒野 希空(異世界)

っ....!?

ボフン! そんな音と共に煙が舞い上がる

藍莉

けほっ、けほっ、ゾム!?大丈夫!?

鳥井 希(小学生)

ん“っん”、あぁ!大丈夫やで!!

煙がはれると共に倒れているクロノアさんが少しずつ視認出来るようになった。

藍莉

っ!?クロノアさん!

鳥井 希(小学生)

ちょお!?危ないやろ!

黒野 希空(異世界)

黒野 希空(異世界)

....んあ、あれ、君達...誰?此処の生徒じゃ....って俺なんで飼育小屋に?

黒野 希空(異世界)

とりあえず、俺の弓があるのは置いといて君達、状況説明してくれる?

藍莉

...あ、そうか、ウチら普通にただの不審者ジャン()

鳥井 希(小学生)

俺はちゃう()

藍莉

そうだった()

〜状況説明中〜

黒野 希空(異世界)

....なにその摩訶不思議(まかふしぎ)な話は。でも嘘を吐いている様にも見えないし....

黒野 希空(異世界)

....俺は信じるよ。話によったら俺みたいなのが後一人居るんでしょ?

藍莉

あ、ありがとうございます!そうです、後、一人....

鳥井 希(小学生)

とりあえずクロノアさん、一緒に着いて来てくれますか?

黒野 希空(異世界)

ぺいんと達の所でしょ?あの子らの行きそうな所なら一つ、知ってる所があるよ

黒野 希空(異世界)

案内するよ、着いて来て

弓を背負い直し、先頭を歩くクロノアさん。

藍莉

行こっか

鳥井 希(小学生)

おう

夜:零蛇小学校体育館

鳥井 希(小学生)

レウさーん!猿ー!

藍莉

ぺいんとさーん!しにーさーん!

黒野 希空(異世界)

二人共〜、出て来ないと時雨先生に言うぞー

天乃 絵斗(異世界)

黒野先生やめてくださいっ!!

紫 紫乃(異世界)

出て行きますからッッ!!

藍莉

うわっ!本当に居た!

二人はステージの教壇の後ろから必死に訴えながら出て来た

天乃 絵斗(異世界)

って、黒野せんせい戻ったの!?

紫 紫乃(異世界)

わー!お帰りなさーい!

黒野 希空(異世界)

ただいま〜、で、猿山さんと白雲さんは何処に居るんだい?

天乃 絵斗(異世界)

放送室!

黒野 希空(異世界)

らしいよ

藍莉

ありがとうございます!

鳥井 希(小学生)

猿ー!!早よ出てこいよーー!!

するとステージから

猿山 らだ男

おいコラぁッッ‼︎さるさる言い過ぎだろぉ鳥井ぃッッ‼︎💢

鳥井 希(小学生)

カッハハハwww

猿山 らだ男

こんの問題児がよぉ....

鳥井 希(小学生)

まぁまぁw無事で良かったじゃないですかぁww

猿山 らだ男

宿題増やしておくからな

鳥井 希(小学生)

うげー、らだやまサイテー

猿山 らだ男

煽り倒すのが最低だと先生思うんだけど

鳥井 希(小学生)

なぁ、藍莉〜

猿山 らだ男

ってもう聞いてねぇし...

鳥井 希(小学生)

此処中庭近いし、俺ら中庭の神社行って元の世界戻ろうぜ

藍莉

何か方法があるの?

鳥井 希(小学生)

んや、あの鏡、どっちかにワープするんやったら、両方から入ったらまた別のとこ行けるんかなって

鳥井 希(小学生)

完全な憶測やけど

白雲 玲雨

俺もそれ思った

白雲 玲雨

今回の鍵は間違いなく鏡だと思うから

猿山 らだ男

じゃあ俺と藍莉、レウさんと鳥井で別れて神社に行くぞ

白雲 玲雨

合図はこっちでしとくから二人、気をつけてね

藍莉

はい!

黒野 希空(異世界)

俺は此処で二人を見とくよ、

黒野 希空(異世界)

無事、帰れると良いな

鳥井 希(小学生)

帰りますよ!絶対!

藍莉

うん!

猿山 らだ男

おーおー、青春だねぇ〜

白雲 玲雨

ばか、早く行くぞ

猿山 らだ男

え、レウさん?冷たくない?ねぇレウさん!

白雲 玲雨

(さっきからチラチラ見えてるの気付いてるからな...)

白雲 玲雨

ほら早く行かないとあっちじゃもう何週間も失踪してる事になってるんだから

藍莉

そ、そうだった!

藍莉

あ!

鳥井 希(小学生)

レウさん!下駄箱で変な記号見つけたねん!スマホで調べる事出来る?

白雲 玲雨

変な記号?うん、まぁ出来るけど....

白雲 玲雨

じゃあ案内してもらっていい?ゾムくん

鳥井 希(小学生)

おん!

猿山 らだ男

じゃ、俺らは一足先に神社に行っとくな〜

猿山 らだ男

とりあえずその抱えてる銃何、お父さんに貸しなさい()

藍莉

ずっとスルーしたかと思ったら急に来た()

藍莉

これは緊急事態になった時だけ使うの!

猿山 らだ男

じゃあ尚更貸しなさい!!

藍莉

嫌や!!

猿山 らだ男

なんでッッ‼︎

白雲 玲雨

コラ、駄々こねない。藍莉ちゃんやっぱりらっだぁと一緒は危ないと思う。変わろうか?

猿山 らだ男

レウさん???

藍莉

あっはは....

”全員“無事に....ね

絶対に無理

どうしてかって?

一人はバッドエンドに向かうのが、

この世界でのルールだから

屋上:神社前

藍莉

やっとついたぁ〜っ!銃が重すぎー!

猿山 らだ男

だから俺が持っとこうかって言ったじゃん

藍莉

聞こえなーい

猿山 らだ男

ったく....

猿山 らだ男

こっから中庭見えるかー?

柵にギリギリまで近づいて中庭を眺めるらだ。

猿山 らだ男

....見えるけど、まだレウさん達は居ないっぽいな

藍莉

来るまで待機、かぁ....

猿山 らだ男

そだなー

数十分後...

藍莉

んあ、、、あれ玲雨さんじゃない?

猿山 らだ男

あ、ほんとだ。

藍莉

じゃあ合図を待とうっか

猿山 らだ男

へーい

ギィィ、、、

屋上の扉は閉めた筈だが、不意に開ける音が響く。

レウさん達は中庭に居る、希空さんは体育館にこもっている。

じゃあ扉を開けた人物は...?

「おいおい、お前は、戻ったはずだろ、、、?」

「なぁ、、、_____。」

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