俺は昔から 皆の中心にいた。
貴司、手伝ってくれ
貴司、一緒に遊ぼうぜ
皆、優しくて いつも一緒さ。 友達が沢山いて 俺にはもったいないというぐらい 最高の人生。
でも、俺には物足りないことがある。 最高の人生なはずなのに、俺は求めている。
でも、どうしても 【彩香】 を 求めてる
彩香は俺の好きな人。
親友だからこそ あいつを考える。
彩香
ねぇ、貴司
そう呼んでくれるだけで... 胸が高鳴る。
貴司
ど...うした?
彩香
もう、何で聞いてくれないの!
彩香
さっきから言ってるのに...。
怒られた。 まぁ、そうだよな。 でも 幸せなような 物足りないような 複雑な気持ち。
彩香
あのね~四組の彼がね笑
お前が笑うところも 全部好きだ。
貴司
あはは笑
貴司
...。
貴司
お前は、優しいよな
そう口ずさんだ俺、 びっくりしたかな。
彩香
嬉しいな。そんな事言うなんて笑
あはは笑
また笑った。 愛しいよ。
貴司
本当だよ。
ポンッ
彩香の頭に ポン としてみた。
彩香はにやける。
彩香
照れっからやめてよ~笑
貴司
ご、ごめんッ!
彩香
何で焦ってるの~。
ポンッ
貴司
////(お返し...されちまった。)
貴司
くぅ...
俺もう最悪な顔をしてると思う...
彩香
可愛いッ!
貴司
はっ?
貴司
俺は、カッコいい方がいい。
小さく、か細く言う。
でも、聞こえていたっぽい。
彩香
確かに笑
彩香
貴司は、カッコいい方が良いね~
足をくねっとして話す 彩香。 俺は棒立ちしているが、何も思わないか? 不便じゃないか?
貴司
なぁ!
彩香
っ?!
大声を出してしまった。
彩香
もう...何事よ、大声出して。
貴司
先生みたいな言い方するな笑
彩香
ばれた~?笑
彩香
で、何で大声出したの笑
貴司
考え事してただけ...
彩香
ツンツンしてるね。
恥ずかしすぎる。
貴司
(好き...)
全部好きだって
彩香
ううぅっ...
彩香
寒い。
彩香
早く帰ろう~!
彩香
じゃあね!貴司。
彩香
また明日~!
ガチャ
貴司
やっぱり好きだ。
でも、これからが... 【始まりだった】