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体育の授業が終わり、教室まで歩いているとき、
穂乃果
理奈
理奈
穂乃果
穂乃果は、いつもよりも少し暗い声で、言いづらそうに聞いてきた。
理奈
穂乃果
理奈
穂乃果
穂乃果
暗い声だけど、震えていた。
理奈
もしかして、朝のあれは、私が、颯太のこと好きになったと勘違いして?!
理奈
理奈
好きじゃない。ただの友達。
そう言いたかったけど、詰まってしまった。
穂乃果
穂乃果は、いまにも泣き出しそうな声をしている。
理奈
ズキ
なんで?なんで言えないの?
理奈
穂乃果
私、颯太とはただの友達。でも、口が動かないの。
このままだと、穂乃果が傷つくだけ。
ちゃんと、言わないと、勘違いしちゃう…
理奈
ズキ…
なぜかわからないけど、胸が痛い。
穂乃果
穂乃果
穂乃果
穂乃果
穂乃果
理奈
穂乃果
理奈
理奈
穂乃果
穂乃果の声はもう戻り、いつもの可愛い笑顔を見せてくれる。
これでいいんだよね。
穂乃果が笑ってくれるなら、これで…
次の授業が始まった。
颯太
理奈
先生が黒板に文字を書いてから少したつと、颯太が私の方に向いてきた。
颯太
理奈
消しゴム、忘れたのかな。
筆箱の中から消しゴムを取り出した。
理奈
颯太
理奈
何秒か経つと、消しゴムが帰ってきた。
その消しゴムを見た。
理奈
理奈
消しゴムに、鉛筆で薄く、こんなことが書いてあった。
“ありがとう!”
理奈
小さく笑う。
理奈
消しゴムをみながら、こんな事を考えた。
颯太とカフェで過ごしたときも、
颯太の家族想いなところを知ったときも、
颯太に口の周りについた菓子パンを取ってくれたときも、
サッカーをしていたときも、
今だって…
ずっとどきどきだった。
もしかして、全部、颯太のせい?
私がどきどきしていたのは、颯太がいたから?
そもそも、どきどきって、なに?
たまたま、疲れてたから?
それとも…
恋?
でも、前までただの友達だったのに、突然こうなるのは、可笑しいよね…?
私は、そう思った。
そう…言い聞かせていた。
お姉ちゃんとのライン。
私は、 休み時間に、彼氏のいるお姉ちゃんに、ある事を聞いてみた。
理奈
お姉ちゃん
理奈
お姉ちゃん
理奈
お姉ちゃん
理奈
お姉ちゃん
理奈
お姉ちゃん
理奈
じゃあ、私が颯太の事を好きになってもおかしくないって事?
でも、まだわからないし…
お姉ちゃん
お姉ちゃん
理奈
お姉ちゃん
お姉ちゃん
理奈
お姉ちゃん
理奈
そっか…そんな場合も、あるのか…
じゃあ…
って、なに考えてんの!
颯太はただの友達…
絶対に好きになったらだめ…