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国立いけたの羨ま…あと最近しょっぴーのすのちるのストーリーおもろくない?あれめっちゃ好きなんだけどw
東京ドーム。 何万人ものペンライトが星空みたいに揺れて、歓声が天井まで震わせていた。
SnowManの東京ドーム公演は、まさに中盤の山場。次のブロックへ向けて、阿部亮平は早着替えのため、ステージ袖へと全力で駆け出していた。
スタッフ
イヤモニ越しにスタッフの声が響く。 阿部は「了解です!」と短く返し、汗をかいたまま、裏へ続く階段を駆け下りた。
その瞬間だった。
ライブの熱気と照明、そしてメンバー全員の汗で、裏動線の階段は想像以上に湿っていた。足を踏み出した次の一歩で、靴底がツルッと滑る。
阿部
視界が一瞬浮いたと思った次の瞬間、 阿部の身体はバランスを崩し、階段を派手に転げ落ちた。
ゴン、という鈍い音。 スタッフの息を呑む気配。
阿部は動こうとして、すぐに異変に気づいた。右足に、今まで感じたことのない痛みが走る。
阿部
無理に立ち上がろうとして、顔が歪む。 その様子を見たスタッフがすぐに駆け寄り、無線で状況を伝えた。
スタッフ
ステージでは、異変に気づいたメンバーが一瞬視線を交わした。
次の立ち位置に、阿部がいない。
岩本が即座に判断する。
岩本
深澤がマイク越しに明るく声を張る。
深澤
メンバー全員が、何事もないようにパフォーマンスを続けた。 それは、阿部がどれだけ大切にしてきたライブを止めないためだった。
その裏で、阿部はマネージャーの車に乗せられ、急いで病院へ向かっていた。
車内は静かだった。 阿部はシートに横になりながら、天井を見つめる。
阿部
マネージャーは一瞬言葉を選び、優しく答えた。
マネージャー
その言葉に、阿部は目を閉じた。 悔しさと、申し訳なさと、それでも溢れてくる信頼。
病院での検査結果は、はっきりしていた。
医師
医師の説明を聞き、阿部は静かに頷いた。頭では理解できているのに、胸の奥がズンと重くなる。
ライブ途中で抜けてしまったこと。 メンバーに負担をかけてしまったこと。
手術はその日のうちに決まり、阿部は入院することになった。
麻酔から覚めたとき、身体は重く、足には固定具がついていた。 ぼんやりと天井を見ていると、病室のドアが静かに開く。
岩本
最初に入ってきたのは岩本だった。 その後ろから、深澤、渡辺、宮舘、佐久間、向井、目黒、ラウール。
全員、まだライブ衣装のまま。
阿部
阿部の声はかすれていた。
岩本
岩本がベッドの横に立ち、低く言う。
岩本
深澤
深澤が少し笑って言う。
深澤
佐久間はベッドの柵に手を置いて、真剣な顔で言った。
佐久間
阿部は、込み上げるものを堪えきれなかった。
阿部
目元が熱くなる。 メンバーは何も言わず、ただそこにいてくれた。
東京ドームのステージは、確かに阿部亮平がいないまま続いた。 でも、阿部がいないライブではなかった
それは、メンバー全員が“9人でSnow Man”だと証明した夜で、 そして阿部にとっては、仲間の存在を何より強く感じた夜だった。
病室の静かな明かりの中で、阿部は心に誓った。
⸺必ず、またあのステージに戻る。
今度は、9人全員で。
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち