こんにちは!
いちご。です!
早速お話へどうぞ!
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僕がお酒を弱いことを知っていながら、君はお酒を勧める
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自分で聞いておきながら、僕が断っているのも聞かずに、 君はコップを2人分机に置いた
しかし、今日はいつもと少し違うみたいだ
君はカンパリ、カルピス、レモンジュース、ソーダを用意すると、 「あ、やべ」とか言いながら、量を測っている
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笑顔で「はい、るぅとくんの」って言って コップを渡してくれた君はなんだかいつもより大人びて見えた
せっかく作ってくれたからと、一口飲んでみると、
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あからさまに嬉しそうにする君が可愛くて、君と2人のこの時間が楽しくて、 このまま時が止まればいいのに、なんてらしくないことを考えた
君が作ってくれたカクテルは苦味と甘味がちょうど良く、 さっぱりしていて、飲みやすかった
🐹💛
僕好みの味だったので、思わず聞いてしまった
君は少し驚きながら、今回飲んだカクテルが 「プレリュードフィズ」 というのだと教えてくれた
🐹💛
あの後、僕は家に帰り、ベッドでゴロゴロしながら、1人つぶやいた
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調べようとすると、検索候補の欄に 「プレリュードフィズ カクテル言葉」 というのが目に入った
カクテル言葉というのは、花言葉などと似たようなものだろうか、 と勝手な解釈をしながら、気になったので、調べてみた
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「プレリュードフィズ」
カクテル言葉
「真意を知りたい」
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僕は急いで家を飛び出して、君の元へ向かった
ピーンポーン
無機質な音が静かな近所に響き渡る
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息遣いが荒い僕に気づいたのか、心配そうに僕の顔を覗きこんでくる
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言いたいことはあるのに、うまく言葉にまとまらない
不思議そうな顔をした君の前で一呼吸おいて尋ねた
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直接聞くのが怖くて、遠回しに聞いてしまった
だけど、君はそれだけで察したらしく、「とりあえず入る?」 とあからさまにぎこちない様子で勧めてきた
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君は平然を装っていたが、
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あまりのぎこちなさに思わず笑ってしまった
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キョトンとしている君が可愛らしくて、
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自分の失言に気づき、パッと口を両手で覆ったが遅かった
君は少し驚いた顔でこちらを見ていた
僕はやってしまったと思い、頭を抱えた矢先、
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今度は君が笑った
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僕らは顔を見合わせると、2人で笑った
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少し経ってから、君は真剣な顔で口を開いた
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君は少し溜めると、意を決したように息を吐き出し、こう言った
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状況が掴めず、唖然としていると、君は悲しい表情で言った
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君は苦笑いしながら、ごめんね、なんて悪くもないのに謝ってきて
そんな君をただ見ているだけなのが、耐えられなくて、
ぎゅっ
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気がついたら、僕は君に抱きついていた
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🐹💛
🐹💛
話しているうちに、なぜだか涙が溢れてきて、 僕の頬を大粒の水滴が伝っていった
君は何も言わずに、泣きながら僕のことを抱き返してくれた
数分程経ったあと、君が先に口を開いた
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君の微笑んだ顔は優しく、 カーテンの外から差し込む光も相まって、とても魅力的だった
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あの後僕らは付き合って、今は新生活を始めるための 新居探しの日々を送っている
そして、3年後に僕らが結婚式を挙げたのは、また別のお話_。
最後までご拝読いただきありがとうございました🙇♀️ 楽しんでいただけたら幸いです☺️ by 主