鬱島大
帰ってくる返事はない
鬱島大
僕の両親はそこそこ有名な会社の社長だった
だから、僕なんかにかまってあげる暇なんてないんだって
別に生活している中で困る事は少ない
冷えているけど、食事は用意されているし
服もゲームも、欲しいものがあれば大抵買ってもらえる
でも、心が無いのだ
ご飯はいつも1人
服やゲームも、手渡された事は無い
寂しいし辛い、けど
シッマ達の方が辛い事体験してるんだから
僕なんかが、弱音吐いちゃいけないんだ
僕は、皆が大変な時でも、笑ってなくちゃ
僕は強いんだから
なんて、そんなの
嘘だ
助けて欲しい、そばにいて欲しい
もっと僕のことも見てよ
僕もう嫌だ
鬱島大
鬱島大
こんな時、誰かがそばに居てくれてた気がする
誰だっけ?
青いニット帽…
ジャージ…
…………鎌?
やっぱり分かんない
鬱島大
ふと目に入ったカレンダーを見てみる
1/22『今日はみんなで遊んだ!』
そう言えば、カレンダーに日記をつけていたんだっけ
1/23『今日はらっだぁとも一緒に遊んだ!』
鬱島大
この日だけじゃ無い
6/15『らっだぁが相談に乗ってくれた』
10/8『らっだぁが家に来てくれた!』
鬱島大
分からない
…けど
彼の事を思い出そうとすると涙が溢れてくるんだ
鬱島大
泣くなよ、でも俺の為に泣いてくれてありがとう
コメント
3件
うぁぁぁ。゚(゚´ω`゚)゚。
(*´・ω・`*)グスン 神ですぅ!!
うぅ、悲しいよなき