一覧ページ

きいてください、神さま。

第2話 - 第二話

2025年07月13日

#atmz

#akpr

#ktytg

虹椿。📣❤️推し

主。

みなさんこんにちはっ！！

主。

こちら、『きいてください、神さま。』の第二話となりますっ

主。

注意事項等はプロローグ参照

主。

それでは、いってらっしゃいませ！！

それで、お話とは何でしょうか？At様

オレは、話があるとここに自分を呼びつけた主に向かって用件を尋ねる

単刀直入に聞くけど、、、

はい？

Akは、Mzを見てどんな印象を受けた？

どんな印象、ですか？

そう

彼の思考回路や価値観に関することで、感じることあった？

えーっと、、、

正直彼を見て感じたことはあるが、それを神である目の前の男に対して不敬にならないようにどう伝えるべきか迷っていると、彼は表情を変えないで淡々と言う

気にしないで、別に怒らないから

そう、ですねぇ、、、

あなた、というか神の存在そのものを
否定しているような印象を受けましたけど、、、

……そうだよね

At様はその視線を遠くの方に投げながら、こう続けた

彼が神のことを信じられていないのは、ひとえに俺の力不足が原因だ

Mzが俺に家族を守って欲しいとお願いした時、
叶えてあげるね、と約束したのに彼の家族を守りきれなかった

ですが、それは、、、

……彼の家族であるTgの例のお願いもあるけれど、
俺にもう少し力があれば両方叶えられたでしょう？

それは、そうですけどっ、！

それにね、もしMzがここで俺に好意的な態度をとってきたら、
俺はきっと理性を見失って、Mzに彼を重ねてしまう

俺が愛する人にだけ求めた“接待”を、
全く関係のないMzに求めてしまうかもしれない

！！

名前も同じですし、見た目もそっくりですもんね、、、

本当にそっくりだよね、びっくりするくらい

そう言いながら少しだけ開いたふすまから中庭を見ている彼は、数千年ものあいだ村を守り続けていたこの神様が深く愛した唯一の人間であるこの村最後の巫女の姿を描いているのだろう

（今日300年ぶりに巫女が現れたから、
あの人はもうこの村最後の巫女ではないけれど、、、）

昔は人間が大好きだったAt様が人間を嫌ってしまった理由にも関係している、今は亡き後輩の姿を思い浮かべて懐かしい気持ちになっていると、 At様は寂しげな笑みを浮かべながら続ける

Mzは彼じゃない、全くの別人だよ

それなのに俺の都合で彼の姿を重ねてしまうのは、可哀想だろ？

だから、俺のためにもMzのためにも
Mzには俺のことを嫌いでいて欲しいんだ

……なるほど

Mzは、例の件もあって俺のことを信じていないし、嫌っている

俺も、Mzが俺に好意的な態度を取らないように
意図的に感じの悪い言い方をしたりして
彼が俺のことを嫌いになるように仕向けるつもり

だからAkは、そんな俺たちを手伝うとまではいかずとも
そっとしておいてほしい

Prは性格的に嘘がつけないから何も言わないつもりだけど、、、

そうですね、それがいいと思います

できるだけMzちを監視しておいた方がいいですかね？

いや、しないで大丈夫だよ

良くも悪くも彼はまっすぐで誰かを貶めたりはしなさそうだし

一応俺も警戒はしておくけど、
そこまで神経を張り巡らせなくてもいいんじゃないかな

わかりました

ご用件は以上で？

そうだね

あ、Mzも根はいい子だと思うから優しくしてあげてね

それは大丈夫です、見てればわかります

うん、Akは優しくするつもりがなかったらとことん冷たいもんね

そうですねー、嫌な奴は何となくわかるので

ふふっ、Akは感性が鋭いからなあw

それじゃあ仕事に戻ってもらっていい？呼び止めてごめんね

いえいえ！！仕事してきますね！！

うん、よろしく

優しく微笑んでいる、人間が嫌いなのに親切な神様にオレは一度深々と頭を下げて、自分の役目に戻った

屋敷を案内してくれるというPrに従い、オレは広すぎる神様の住処を歩き回っていた

ほんで、ここが居間やな

台所はここに隣接しとるし食事は基本的にここでとるんやけど、
食事の準備は基本的にAkの仕事やからMzは気にせんでええよ

わかった、ここが居間な

Prが紹介していく神社の間取りや部屋の配置をオレは一生懸命暗記しつつ、気になっていたことを聞く

そういえば、AkとPrはAt様に仕えて長いの？

そうやなー、大体1000年くらい？

1000年っ！？

え、巫女ってそんな長生きすんの、？

いや、普通の巫女は他の人間と同じくらいの寿命やで

そもそも、俺らは巫女やないし、、、

巫女じゃなくても神様に仕えることってあるんだ、、、

うーん、俺とAkは多分かなり特殊やと思うで？

At様が親切だったからこそ今ここにいることができる

へえ、そうなんだ

（どうせあの神様は気まぐれでやったんだろうな）

でも、、、At様も完璧な神様ではないわけやから

あのことを、Akは多分覚えとらんけどな

（あのこと、ねえ、、、）

彼の言う“あのこと”の内容が気になるが、初対面で詳細を尋ねるのも申し訳ないのでそのまま流す

そのままPrの案内を聞いていたのだが、一つだけPrが特に説明もせずにそのまま通り過ぎた部屋があった

（説明忘れてんのかな、、、）

なあ、Pr

どしたん？

あの部屋、何？

オレが先ほどこいつが通り過ぎた部屋を指差しながらそう尋ねると、 Prは不思議そうな表情をしてこてんと首を傾げた

あの部屋って、、、どれ？

だから、あれ

さっき話したやろ、At様の寝室

違う違う、その手前の、、、

それはAkの部屋

それの一個奥！！

Akの部屋とAt様の寝室の間にある部屋だよ！！

はぁ？そこに部屋はないで？

え、？

もう一度目をこすってAt様の寝室とAkの部屋の間を見つめるが、やっぱりそこには扉があるように見えた

やっぱり部屋あるけど、、、？

えぇ？俺は見えんなあ、、、

Prの様子を見る限り本気で見えてないようなので、オレはその部屋についての説明を求めることを諦めた

あ、悪い

ただの壁のシミだったわ

壁のシミが扉に見えるとかどーいうことやねん！w

お前面白すぎやろ！！www

あはは、w

（今度、Akとかあの神様にも聞いてみるか、、、）

ほんでこれがー

その後もオレは、Prの案内とともに屋敷の間取りを頭に入れようと奮闘した

Prが屋敷を全て案内し終えた頃、居間の方からAkの声が聞こえてきた

昼食完成しましたよー、みなさん居間に来てくださーい！！

あれ、もう昼飯の時間なん？

確かに、太陽が一番高いところに来てるし
そろそろお昼時かもな

意外と案内に時間かかったわ、やっぱ神社は広いやんな、、、

Akの料理はめちゃくちゃ美味いで、Mzも楽しみにしとき！！

へえ、あいつ料理上手なんだ

おん！！

Prと共に居間に向かうと、そこにはすでにほかほかと湯気を立てるあたたかい食事が用意されており、 At様とAkが座って待っていた

あ、戻ってきた

この屋敷、どれくらい案内できた？

一応全部終わりました！！

Mzちお疲れー、歩き回るの疲れたでしょ！！

別に疲れてはないけど、、、

そんな話をしながらオレたち二人も席につき、四人揃ったね、とAt様が声をあげたところでオレたちはぱんっと手を合わせていただきます、と声を揃えて食前の挨拶をする

どうやらAkは相当料理上手らしく、素朴な味付けなのに深みがあって食べていて飽きなかった

（美味しい、、、）

一応できるだけ綺麗に食事をすることを心がけながら、オレはチラッと他の3人を見回す

Akは食事をすすめていくオレたちを嬉しそうに見ながら自分も料理を口に運んでおり、Prは目の前の食事に夢中になっている

At様は、びっくりするくらい優しい表情で美味しそうに食事をしていた

（すご、めっちゃ美味しそうに食べるじゃん）

（それはAkもあんなに嬉しそうにするわけだ）

（食べ方綺麗だなあ、そこは見習おう）

そんなことを思いながらオレが彼を観察していると、それに気がついたらしい向こうが声をかけてくる

Mz、どうかした？

用事があるならいつでも言っていいんだからね

最初とは違うとても人当たりのいい返事に、オレは少々戸惑いながら返事をする

あ、いえ、そういうわけでは、、、

（At様、全然感じの悪い言い方になってないですっ！！）

（素がいい人だから、
意識しないと嫌な言い方できないんだろうなあ、、、）

（Akが作ったご飯美味しいっ！！）

そういえば、午前中に屋敷の案内が終わったってことは
Mzは午後は暇だよね？

え？

？

あ、すみません

せっかく早めにやることが終わったので
今日から仕事手伝おうとしてました

今日はいいって言ったのに、、、真面目だなあ

何かをしていないと落ち着かなくて、、、

オレの返事を聞いたAt様は、少し楽しそうに笑う

（そんな笑い方するんだ、！）

数千年もここにいる神様にしては無邪気で純粋な笑顔にオレが驚いていると、彼はこんなことをつぶやいた

あいつと同じこと言ってる、w

オレが彼に対して実はそこまで悪い人ではないかも、と思っていると、彼の隣に座るAkが少し呆れた顔でAt様の肩をポンポンと叩く

どうかしたの？Ak

At様、先ほどの件お忘れですか？（小声）

……あ

Akが彼の耳元で何かを囁くと、At様は何かを思い出したように声をあげた後、ごほんと咳払いをしてこんなことを言ってきた

じゃ、じゃあ？君がそんなに働きたいなら、、、

今日から屋敷の掃除はMzが一人でやってね？

ちゃんと綺麗にしなかったらおやつ抜きだから

（少しは嫌な言い方になったはず、！）

（おやつとかあるんだ、、、）

はい、わかりました

掃除好きなんですよね、嬉しいです

え？そうなの？

じゃ、じゃあ屋敷の掃除は全部Mzに頼んじゃおうかな

（この広い屋敷全部は流石に疲れるはず、、、）

任せてくださいっ！！

びっくりするくらいピカピカにします！！

あ、雑巾掛けはしんどいと思うから3日に1回で許してあげる

いや毎日しますよ？

え、ほんと？正直それは助かる

（ダメだ、二人ともいい人すぎる、、、）

（Ak、なんでそんな呆れとるんやろ、、、）

それじゃあ、今日の午後からはAkが料理とMzの補助、
Prが掃除以外の家事で、Mzが屋敷の掃除役ね

はーい！！

了解ですっ！！

俺は基本的に自分の部屋で神様としての仕事をしてるから、
用事があったらいつでもおいで

わかりました

（やっぱりAt様は気を抜くとすぐに親切心が発動するな、、、）

（なんか優しい、けど、、、）

（こいつの気まぐれのせいでTgが行方不明になったのは、本当だし）

（なんていうか、よくわからない人だな、、、）

（なんとか、Mzが俺のことを嫌いでいてくれるように行動しよう）

（あいつと重ねて自分勝手に傷つけてしまうなんてことがないように、
細心の注意を払っておかないと、、、）

こうして、気まぐれでよくわからない神様と彼に仕える二人の青年との共同生活が幕を開け、オレが巫女としての役目を果たす日々が始まった

きいてください、神さま。

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

虹椿。📣❤️推し

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

きいてください、神さま。

第2話 - 第二話

作者の他の作品すべて見る

#atmzの新着小説
一覧

関連するタグ

きいてください、神さま。

第2話 - 第二話

作者の他の作品すべて見る

#atmzの新着小説一覧

関連するタグ

#atmzの新着小説
一覧