この作品はいかがでしたか?
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私の名前は坂川響(さかがわひびき)
今日からこの学園に転校することになった。
前の学園では物を隠されたり、カッターキャー等、酷い事をされた。
その虐めていたのは、全員吸血鬼と言う種族だったのだ。
なので、正直吸血鬼には近づきたくない。
人間の友達を作ろう。そして虐められないよう頑張ろう。
吸血鬼に呼ばれたら素直に応える。それが良いだろう。
でも、応えたら応えたで虐められそう…
そう思うと、足が震えて_いや、覚悟を決めなければ。
私は震える足を抑えようとして、大きく深呼吸をする。
そして一歩一歩歩いて、校舎へ向かって行った__
校舎
今私は校舎に居る。
さて、まずは職員室に行かなければ…
と、靴を脱ぎ、持ってきた上履きに履き替える。
その時、微かにドアを開ける音が聞こえる。
もしかしたら教師なのでは?と思った私は音がした方向へ歩き、見る。
担任教師
坂川響
担任教師
坂川響
担任教師
坂川響
担任教師
担任教師
担任教師
坂川響
担任教師
坂川響
校長室
担任教師
コンコンとノックをし、ドアを慎重に開けていく。
開け終わると、汚れ1つ無さそうな綺麗な部屋が見える。
紅く大きいサイズのソファーと、ガラスで出来た綺麗な机。
そしてソファーで寝ている白い狼…
え?狼?
校長
坂川響
校長
校長
と、ソファーを指さす。
坂川響
そして、狼が寝ていない右側のソファーに座らせられる。
私の視線の先にはソファーを埋め尽くす程の大きな狼がいる。
にしても、この狼はなんなんだ…
校長
と、その狼に向かって話しかける。
坂川響
その狼は言葉が分かるのか、怠そうに起き上がり、ソファーの隣でまた寝る。
空いたソファーに校長は座る。
校長
坂川響
校長
坂川響
校長
坂川響
嘘だろ?いや頼む、嘘だと言ってくれ…
いや、さっき人間の友達を作ろう!とニコニコして言っていた私は…まさか、人間さえ居ないなんて…
やばいかも…
校長
坂川響
てか、この校長先生殺してとか簡単に言っちゃうんだ…
坂川響
校長
坂川響
校長先生の言う事が衝撃的過ぎて本音が漏れてしまう程だった。
校長
立て続けに物騒な事を言う校長先生に鳥肌が止まらない。
坂川響
校長
校長
担任教師
正直、怖い。学園の引きが悪過ぎて自分でも引く程だ。
坂川響
嫌な予感しかしない。これからどんな学園生活が待っているのだろうか__
教室
今私は教室前に居る。おいで、と言ったら行く。それだけだ。
ガヤガヤと騒ぐ教室。
中には__今日転校生が来るんだぜ!
可愛い子かな?
イケメンが良い!
などの声があった。
担任教師
先生が声を出した途端、教室は静まり返る。
担任教師
担任教師
合図がすると共に大きく深呼吸をし、一歩一歩歩く。
遂に皆の前へ立ち、後ろにある黒板に、大きく名前を書いていく。
坂川響
担任教師
パチパチパチパチ_!!
と、教室に響き渡る拍手。私の今の顔は、紅く染っているだろう。
担任教師
担任教師
坂川響
その席へ歩いて行く。突き刺す様な視線が感じられ、それが恥ずかしさを増す。
そして、席へ座る。
坂川響
隣の席のクレイドさん?に話しかけてみる。
アスター・クレイド
そう言って、前を向いてしまった。
ステイル・トール
私の方を見ながら言うと、クレイドさんは爪を立て、トールさんに向けて振る。
ステイル・トール
振ると同時に体を前にし、避ける。
坂川響
登校初日そうそう前の学園にはなかった光景になんとも言えない私だった_
担任教師
坂川響
アスター・クレイド
私の机とクレイドさんの机の真ん中に置く。机が繋がっているので、一々くっつけなくても良いので、便利だ。
初の授業を受けてから一時間。
狼の遠吠えのようなものが聞こえる。
坂川響
それが聞こえると、教師は終わりの挨拶をする。
…偶然?いや、違う?
担任教師
アスター・クレイド
坂川響
やっぱり偶然じゃないんだ…てか狼がチャイム代わりって…
ねぇねぇ、好きな人とか居るの!?
前の学園って人間居たの!?
と、生徒に質問攻めをされる。
坂川響
坂川響
応えても応えても湧き出る質問に戸惑っている事さえも出来ず、質問攻めされるままだった__
その時、パリンッ!と、何かが割れる音がした。
生徒達は音がした後ろの方を見ると、はぁ?またァ?。懲りねぇな彼奴。と、言っていた。
坂川響
唐突な事に首を傾げていると_
今日こそはぶっ殺してやる!と、物騒な事を言っているのが聞こえた。
坂川響
アスター・クレイド
ステイル・トール
坂川響
椅子から立ち上がり、廊下から覗いて見る。
坂川響
それを見た途端、全身が震え上がった。
床には紅く、本物であろう血が飛び散り、割れた窓の破片に血が付いていた。
その生徒は相手の首を右手で掴み、もう片方の手は腹を貫通し、肌の色さえ見えない程に血で濡れていた。
どうやら、相手を落とそうとしているらしい。
何故かこの状況でも、私の足は助けようとして動いていた。
自分でもよく分からなかった。
何故この足は助けようと動いているのか。
自分は吸血鬼より弱い筈なのに、何故動こうとしているのか。
向かっているこの瞬間、スローモーションみたいに遅いようで、止まれと思った私の思いは体にも届かず、走っていった。
遂に私は生徒の腕を掴み、引き離そうとした。
???
引き抜いた手で私を振り払う。
私は呆気なく倒れる。
強い。やっぱり人では無い。
それでも私は立ち上がろうとしていた。
???
私の腕を掴むと、顔をジロジロと見る。そして、手を私の腹の方へ突き刺すようにして振る。
私死ぬんだと悟り、目を瞑る。
数秒__
何も起きない、痛みも無い。恐る恐る目を開けると…
金髪の女の子が、目の前に立っていた__
コメント
5件
(2020/11/14 09:04:26)黒髪から金髪に変更しました。
こちらの作品も面白そうです! フォローさせていただきますね(*´∀`) 今後とも応援致しております! ※当方の作品がお好みに合わない場合はフォローバックは結構です!ご遠慮なく片道フォローさせてください!
はい、はい。何個連載作るんだってね。10、11話で終わらせたいと考えています。私思い付いた展開を入れまくるので、多少長くなると思います。完結まで気長に待って頂けると…