『永遠』の呪い

あるところに、呪われている少年がいた。

ここは、永遠の命がある世界。 少年は寿命がきたら死んでしまうという呪いがかかっている。

少年の名前は、翔太といった。

手にはアップルパイが綺麗にラッピングされてある。

翔太は紙袋に手作りのアップルパイを詰めていた。

町の人々は少年のことを、見下した目で見てき、気味悪がった。

町の人々はいつものように、知らないフリをした。

なぜなら、翔太は呪われているから。

ドン！！

翔太は誰かに押された。

こけた拍子にアップルパイが落ちた。

町の人々はなんにも無い顔をして、お菓子を踏んで行く。

翔太はどろどろになったお菓子を拾い上げる。

すると、翔太以外の手が伸びた。

その手の正体は、町の少年だった。

彼は潰れたパイを口に入れると

その声に、翔太は思いが溢れてしまった。

少年は笑いながら翔太に手を差し出した。

なぜなら、翔太に呪われたから。

町の人々は哀れんだ。

それでも、2人は幸せだ。

2人は笑い合う。

町の人々は知らないフリをする。

呪われているのは世界ということを。

2人の少年だけが、呪いから放たれた。

生気すらも感じない世界で、2人だけが幸せだった。