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ブルルルルルルル...

『広隆!起きて〜!朝だよ』

俺は目覚まし時計の音を聞くと、いつもあいつを思い出すんだ

俺があいつと引き離されたのは、俺とあいつが中一の頃だった

ある日突然、電話がなったんだ

沙紀香

もしもし...広隆?

広隆

どうしたの、沙紀香

沙紀香

私たち...別れよう

広隆

...え?

それは俺にとって一生忘れられない言葉だった

広隆

なんで...いきなり?

沙紀香

いいから...。さよなら...元気でね...広隆

その時の沙紀香の声は、何故かとても辛そうだったんだ。

何かこう、本当に言いたいことを隠しているような苦しそうな言い方だった

広隆

待って、俺何かした?悪いところあるなら、治すから!もう1回考えて欲しい

沙紀香

もう...ダメなの...

広隆

1回、直接あって話をしない?

沙紀香

...それは出来ないよ...

広隆

なんで...?そんなに俺が嫌いになった?

沙紀香

ち...いや...うん...。

広隆

...そっか。ゴメンな。今までありがとう

広隆

大好きだよ

沙紀香

私も...

広隆

え...?

俺は

この1本の電話を忘れることは出来ない

最後に沙紀香は私もっていった

でも、沙紀香は別れようって言ってきたんだ

わけが分からなくなった

俺は

沙紀香に会いたい

A君

ナイシュー!

そんな俺が唯一辛いことを忘れて楽しめるのが、部活のサッカーだった

大親友のA君に誘われて入った部活だけど俺は直ぐにスタメンに入れる実力を身につけることが出来て、サッカーが大好きになった

Bちゃん

あの...!大幹先輩...!

広隆

ん...?何?

俺はこんなふうに告白されることも増えた

Bちゃん

ずっと前から好きでした!付き合ってください!!

ほら出たお決まりのセリフ

モテるって、いいことだけじゃない

だって...

Cちゃん

ちょっと!抜け駆けはなしよ!!ファンクラブの私たちを置き去りにするなんてとんでもない

こういうのに巻き込まれやすいから

Bちゃん

え...でも...大幹先輩...ダメですか...?

広隆

ごめん、俺、好きな人いるから

こういうと大抵の女子は泣いて逃げ出す

Bちゃん

う...すみませんでした...!!

あの子も逃げちゃった

Cちゃん

全く、なんて非常識な女なの!

全く、なんて恐ろしい女子なんだ

俺は沙紀香以外の女子に一切の興味はない

沙紀香...お前は今、どこにいるんだ

沙紀香は...もう俺の事好きじゃないのか...?

もう一度だけでいい。会わせてよ

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