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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

レイ

秋だね....

ニコ

秋だな。

レイ

基地にこたつがあったら、皆無気力になっちゃうね

ニコ

そうならんように、つねに皆ホッカイロを制服の内側に貼るようにしてるぞ。

レイ

熱くない?

ニコ

ゼラの玉座は特別に電気で温かくなる。

レイ

うわぁ...知りたくなかった。玉座事情。

それでは本編スタート

レイ

.....

デンタク

ふむ....

デンタクとレイはラジオニュースを聞いていた。この異常気象について知りたかったからだ。

ニコ

....何かわかったか?

レイ

ううん...何にも。

デンタク

どこも異常気象についての対策などばかりで、肝心な情報は得られてませんね....

現在深夜0。基地内の電気は全て落とし、ストーブの火と蝋燭の明かりのみついている。

ヤコブ

ぐー、かぁ~...

雷蔵

んん...(むにゃむにゃ)

ダフ

すや....

カネダ

スースー....

タミヤ

んん....スースー....

ニコ、デンタク、レイ以外の全員はすやすやと眠っている。さっきまでタミヤは起きていたのだが

睡魔には勝てなかったようで寝てしまった。

ニコ

デンタク、俺と交代するか

デンタク

え?僕よりレイさんと交代してあげてくださいよ。

レイ

私、さっき仮眠したから大丈夫。

レイ

それに..基地の設備とかできるデンタクが倒れたりしたら、大変...だと思う。

ニコ

レイの言う通りだ。いざというとき、お前が動けなかったらどうする。

デンタク

んー...わかりました。一応、レイさんにこれまでのラジオの内容をまとめたやつを渡しておきます。

レイ

わかった...。

レイ

おやすみ、デンタク...

デンタク

おやすみなさい。

デンタクはニコと交代し、欠伸をしてはすぐに眠りについた。

レイ

...疲れたんだね。

ニコ

昼間から動きっぱなしだったからな。さて、ラジオの内容見せてくれ。

レイ

はい、これがそうだよ..

ニコ

ふむ....大雨、猛吹雪、強風、地震か.....

レイ

後、関係あるかわからないけど....二週間後にブルームーンが見れるって....

ニコ

こんな天気じゃ見れるかもわからんな。

深夜0時になってもなお、まだ風は強く。僅かだが雪も降っているようだ。

ニコ

.....。

レイ

.....ゼラが心配?

ニコ

嗚呼...

レイ

ジャイボがついてるから、多分、大丈夫だよ.....。

ニコ

そう、だな。

しばらくニコとレイはラジオを聴いていたが、日付が変わったからか、ラジオからは曲しか流れてこなくなった。

レイ

ん?....ラジオ終わっちゃった?

ニコ

ら、しい...な。

ニコ

4時までラジオは再開しないだろう。さて...どうしたものか。

レイ

.....ニコも寝る??

ニコ

いや、レイ。お前が寝たほうがいい。

レイ

私は平気....

ニコ

そうなのか?

レイ

うん。

4時まで二人はイヤホンをしたままラジオから流れてくる音楽を聴いていた。

レイ

....いい曲だね。

ニコ

俺は音楽に詳しくはないが、クラシック系は嫌いじゃない...

レイ

意外....。

ニコ

変か?

レイ

ううん...

レイは指を2本立て、人に見立てては音楽にあわせて踊らせて見せた。

レイ

見て、ニコ...

レイ

ずんちゃっちゃ...

ニコ

.....

すると、ニコも同じようにしてレイの肩で音楽に合わせて手を動かした。

レイ

ふふ...

ニコ

楽しいか?

レイ

うん。のってくれるから好き。

多少眠気がなくなったレイは再び音楽に聞き入ろうとした時。

ゴロゴロ

ピッシャーン!!

レイ

!?

ニコ

凄い音の雷が鳴った。レイは雷に驚いた猫のように上を見ていた。

レイ

😧...

レイは無意識にニコに寄りかかっていた。もはや、雷の音が怖すぎて

ニコに寄りかかっていることなどわかっていない。

ニコ

レイ

レイ

....あ、ごめn

ニコ

....いや、いい。大丈夫だ。

レイから見えないニコの手はレイの肩まで動いていたが、ぐっと手を握り地面に置いた。

自分にそんな勇気なんてない。ましてや他のメンバーが寝ている状態で

レイとある意味二人きり。なんだか、変態みたいで嫌だッ。(ぷるぷる)

レイ

....ニコ?

レイ

お腹痛いの??...

ニコ

あ、いや....寒くて震えていただけだ。

レイ

...よっこらしょーいち。

レイは羽織っていたニコの制服を半分ニコに羽織らせた。

ニコ

....

レイ

これなら、ちょっとは暖かい??

ニコ

.....こうすればもっと暖かい。

ニコはレイの肩に手を置いてそっと抱き寄せた。別に下心はない。

ただ、こうしないとレイも寒そうだったし、自分自身も寒かったからこうしただけである。

レイ

ほんとだ。

レイ

....雨も降ってきた??

ニコ

そうみたいだな。

雷蔵

(....んもう!なんでほんとに!!いじらしいわ!!!)

さっきの雷で思わず起きてしまった雷蔵。けど、ここは空気を読んでネタ振りをしていた。

レイ

...ねえ、ニコ。

ニコ

どうした?

レイ

私ね....

レイ

言わなきゃいけないことがあるの....

雷蔵

(!?)

ニコ

いや、待て....。お、俺から言わせてくれ

雷蔵

(!?!?)

雷蔵

(言うの!?ニコ!?貴方ついに言うの!?!?)

ニコ

俺は...

ジ、ジジジ....

レイ

ん?

ニコ

な、なんだ?ラジオから...

レイとニコの聴いていたラジオから謎のノイズが走る。二人はそのノイズに耳をすませていた。すると

キーーン!!

レイ

あっ!?

ニコ

ぐっ!?

イヤホンから大きなハウリングが鳴り出す。思わず二人はイヤホンを外すと

ラジオ事態からハウリング音が鳴り出していた。

ヤコブ

わっ!?なんだ!?なんだ!?

カネダ

ひっ!?

タミヤ

な、なんだ!?

デンタク

な、ななな何事です!?

ニコ

わ、わからん!!急にラジオから

寝ていたデンタク達が飛び起きるほどのでかいハウリング音。

デンタク

耳が、痛いっ

雷蔵

ちょっと!デンタク~!!なんとかして!!

デンタクはラジオのチャンネルや電波をいじるところを回していると

ハウリングは何かの周波数を読み取り、やがてノイズ混じりに声が聞こえた。

カネダ

な、なに??

デンタク

何者かがラジオ局をジャックしてるのでしょうか??

※”‐↑※※、き...に....え...※×”<←×=

レイ

なんか言ってる....

デンタク

ここはこうして....

あ、×=※※、つ※※※“.↑に..

ダフ

まだ、なんか言ってるよ!?

デンタク

繰り返し同じことを言ってます。はっきりは聞こえませんが....

タミヤ

あ、おい、つき...??

レイ

聞き取れるの?

タミヤ

同じこと言ってるなら、多分??

デンタク

周波数を合わせます!!

ジジジ....

あ、おい....つき.....みち※、る=”“※※と、き、

せ※““かい※=×は、↑※=×

レイ

青い月満ちる時....

タミヤ

せ、世界?..は?

ひ×※←=り、の>×※※※.....

↑×※<)にえ、※××←

カネダ

一人の?

レイ

にえ?....

ジジジ...

デンタク

あー!もう!!このポンコツ!!

ヤコブ

デンタク、ちょっとどいて!

デンタク

ちょ、な、何を!

ヤコブ

せいや!!

ガツンっ!!!

デンタク

馬鹿ぁあああ!!

ヤコブ

あれ?違った??

デンタク

これはテレビじゃないんです!!斜め45度で叩けばいいってもんじゃn

青き月が満ちる時....

レイ

青き月が満ちる時、異界の門開かれん

水面に写りし、真の正体と願いを贄に来たりし時を遡れ。

さすれば、全てはあるべき姿に戻るであろう....

デンタク

.........。

レイ

.....

全員が顔を見合わせる。ラジオからはそれっきり音声は聞こえなくなった。

ダフ

なんか、ポエムみたいだったね?

カネダ

なんかロマンチックだった...

レイ

なんかの本の詩かな...

タミヤ

俺の読んできた本でこんな詩は聞いたことないけどな....

全員首を傾げ、結局よくわからないまま朝を迎えたのだった。

Next episode...

生け贄になった少女は光を見つける

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