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とある家に生まれた一人の少女
彼女は生まれつき目が見えない
そのせいなのか両親からは人並みの愛を受け取ることはなく育った
物心がついて数年がたったある日
彼女の前に非科学的な存在
悪魔が現れて契約を交わさないかと話をもちかける
悪魔
少女
悪魔
悪魔
少女
少女
悪魔
悪魔
悪魔
少女
悪魔
少女
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
少女
悪魔
悪魔
悪魔
少女
悪魔
少女
少女
少女
少女
少女
悪魔
悪魔
少女
少女
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
少女
悪魔
そうして少女は世界が見える瞳を手に入れました
10年というタイムリミットがあるもその限られた時間内で景色を楽しむことにしたのです
いずれ自分は両親に捨てられる
それを予知していたので外に出る準備をしてこっそりその家を出て
幼いながらに一人旅を始めました
彼女からすればほかの人々の見る光景それすらも真新しく
新鮮で刺激的なものです
そしてその何気ない一コマを小さな紙に書き記していきました
その景色を形として残すために
それから数ヶ月後少女はとある山に入りその山頂で空を見上げた
そこには雲一つない満天の星空
月明かりと星々のみが少女を優しく照らし出す
その幻想的な少女だけの世界をまた小さな紙に形として残します
少女が亡くなるまでそばにいる悪魔は少女に対してひとつの問いをします
悪魔
それは素朴な疑問でした
少女
少女
少女
少女
少女
少女
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
少女
少女
僅かな時間の中でだが少女と悪魔は仲良くなっていきました
悪魔自身もこの少女に興味が湧いたのでしょう
本来悪魔とは契約を交わすだけの存在
つまり契約者とは親密な関係になること自体少ないのです
また、悪魔自身も死にゆく者と干渉しても無駄なだけど割り切り
興味を示すことは無いのです
しかしこの悪魔は違いました
今まで自分と契約してきた者達全てと違う
限られた時間内を文字通り死ぬ気で楽しんでるのです
だからこそ興味が湧いたのでしょう
時が経ち少女は老人にまでなりました
与えられた時間以上をすごしそこで幸せを掴み取り
彼女の最期は他の人には見えない悪魔一人が看取ってくれるのです
少女
悪魔
少女
悪魔
悪魔
少女
少女
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
少女
悪魔
少女
少女
少女
少女
悪魔
少女
悪魔
悪魔
少女
少女
少女
悪魔
そういうと老人は眠るようにその命を引き取った
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔
悪魔が見つけたのは一人の女の子と人型の黒い何かが並んでる絵だ
よく見ればまるで手を繋いでいるようにも見える
お世辞にもその絵は綺麗とは言えない
しかし子供らしい画風にどこか温かみが感じられる
その絵の右端に絵のタイトルが子供らしい字で書かれていた
【わたしとともだち】
悪魔はそれをみつけ手に取り綺麗に折りたたみ異空間に入れる
悪魔
悪魔
悪魔
病室の窓が開き悪魔は飛び立つ
その時外から風が舞い込んできて白いカーテンをフワッと揺らす
そして病院の中庭に咲く桜の木から1枚の花びらが舞い踊り彼女の手元に落ちる
それはまるで悪魔からの贈り物のように…
コメント
1件
日本人って死を優美に扱うこと多いよね