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ナルセのせがれ
助手席でスマホをいじっていたナルセのせがれが言う。
ナルセ
かつてのクラスメイトの現在を探るのは、きっと思っている以上に難しい。
それでも、こうやって割り出せるということは、それだけナルセのせがれが高校時代に良い人間関係を築けていたということなのだろう。
我がせがれながら、あっぱれ。
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセのせがれ
せがれの言葉に頷きつつ、適当なところで軽トラをUターンさせるナルセ。
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセのせがれ
ナルセのせがれ
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセのせがれ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセ
ナルセのせがれ
ナルセのせがれ
ナルセのせがれ
こうして、２人を乗せた軽トラックは北上を始める。
思ったよりも目的地が遠く、思わず「北海道はでっかいどう」という言葉を口走り、史上最悪の親子喧嘩に発展することになろうとは、
まだ、この時のナルセは知らない。
予定外のできごとに、３年３組は騒然となった。
【革命軍】の指示により、テレビカメラマンが教室から出て行ったのを見計らったかのごとく、誰かが声を上げる。
生徒達
生徒達
その言葉に立ち上がる男女が２人。
ゆっくりと教室の後ろにあるロッカーへと向かう。
男子生徒Ａ
女子生徒Ａ
女子生徒Ａ
ロッカーから取り出すは、改造したエアガンというやつだ。
ただし、エアガンとはいえ充分に殺傷能力はある。
生徒達
生徒達
そして、ロッカーから取り出したガスマスクを被る。
革命軍Ａ
生徒達
革命軍Ｂ
革命軍Ｂ
教壇のところまで出ると、生徒達のほうへと向き直って、エアガンを構える。
革命軍Ａ
革命軍Ａ
革命軍Ａ
生徒達
生徒達は言葉を失っていた。
なにせ、校長に死に様を見てしまったのだ。
これまで教室に据え置いてあるだけで、ひとつも役に立たないと思っていたテレビ。
まさか、ここまで役に立つ時が来るとは。
生徒達
生徒達
革命軍Ｂ
革命軍Ｂ
校長が死ぬことは、最初から予定に入っていた。
ただ、こうしてクラス解放の流れになるのは予定外だったから、正直戸惑ってしまう。
校長が死んだことは、精神的な足枷として、生徒達をここに留め続けるであろう。
革命軍Ａ
革命軍Ａ
張り詰めた空気が教室を包む。
革命軍Ｂ
革命軍Ｂ
生徒達
革命軍Ｂ
革命軍Ｂ
革命軍Ｂ
【革命軍】による学校占拠は、不安定ながらも、しかし生徒達の心理を逆手に取って利用することで、ゆっくりと侵食を始めていた。
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