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透子
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いわふか
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side.💜
ホストクラブで再度働き始めて1ヶ月。
今月中に500万返すためには、ホストなんかだけじゃダメだった。
俺は殴られ屋でもなんでもやった。
身体を差し出すだけで金が貰えるなんて、これ以上にない幸福だった。
結果、身体が悲鳴を上げている。 何度も意識障害に陥り、何度も倒れかけた。
でも姫への対応はいつもこなせていたから、翔太にも、誰にも身体がボロボロなことは気づかれなかったと思う。
俺は嘘をつくのが得意だから。
…今日は、ナンバー発表の日。
翔太も俺も、隣にいる姫の対応をしながら、聞く。
俺はNo.1を取るつもりで、この1ヶ月間、努力して媚びてきた。
両者とも、No.3まで呼ばれない。
残された選択肢は3つ。
No.1か。No.2か。ナンバー外か。
mob
mob
翔太が安堵の顔になる。
続いて表示されたNo.2には、俺の名前が刻まれていた。
翔太を指名していた姫が笑顔で言う。
mob
mob
渡辺.
渡辺.
簡単に貼り付けられた“愛してる”の4文字。
そうだ、ホストってこういう仕事なんだ。
俺は正直、No.2で満足していた。
しかし後ろから聞こえた、震えるような声。
mob
mob
mob
mob
そう虚ろな目で訴える姫。
同情なんてできない。 ただその一言一言に狂気を感じた。
脳裏に浮かぶ、俺がホストを辞める前の記憶。
深澤.
俺は過呼吸になっていった。
周りに気づかれないように。静かに。
mob
mob
あぁ。こいつはホス狂なんだ。
mob
過呼吸が収まらない。
どうしようもなく彼女が怖い。
返答が来ないことに苛立ちを覚えたのか、彼女も話すのを辞めた。
mob
そういって取り出したのは、白銀のナイフ。
深澤.
過呼吸による酸欠で頭が痛い。
言葉がでない。
翔太。翔太。翔太。
ー助けて。
mob
そう彼女がナイフを振り上げた時、誰かが彼女の手首を掴んだ。
渡辺.
店内に響く、その声。
mob
渡辺.
mob
渡辺.
渡辺.
渡辺.
渡辺.
渡辺.
渡辺.
深澤.
過呼吸が収まる。
渡辺.
渡辺.
そう告げられた彼女は、虚ろな目で遠くを見つめていた。
渡辺.
深澤.
渡辺.
深澤.
言われて気づいた。 頬に涙が伝っていた。
渡辺.
渡辺.
深澤.
渡辺.
渡辺.
深澤.
久しぶりに聞いたその名。
世界で一番安心する、その2文字。
深澤.
渡辺.
渡辺.
そう不器用に伝えてくれる翔太。
やっぱ、変わらない。
俺は荷物をまとめ、店を出ていった。
コメント
8件

照と辰哉が、また逢える✨ 続きが楽しみすぎます(*´艸`*) ちと今回のストーリーはきつかったから🥲
読了。このエピソード、めちゃくちゃ苦しかった………。辰哉の過呼吸の描写が生々しくて、読んでるこっちまで息が詰まるようだった。No.1を取れなかったことへの姫の豹変、あの「死ぬまで一緒」の台詞の狂気。でも、それ以上に「俺じゃその心のキズを治せない」って認めて送り出す翔太の距離感に胸が熱くなった。不器用な優しさ、好きだな。