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恋白

、、、

ゆいん

、、、え?

彼はしゃべらなかった。けれど、私が話しかけると 目の色がすぅーっと変わった。

ゆいん

ね、なにしてんのこんなとこで

恋白

、、、、

彼は相変わらずしゃべらない。

ゆいん

聞いてるんだけど、、、?

私がしつこく聞くと、一言だけ小さくポツッと言った。

恋白

、、水

ゆいん

、、、は?

恋白

飲みに、、、きた

ゆいん

正気、、?

目の前にはサラサラと流れる緩やかな川がある。子供が水遊びできるような 深さで、ちらほらと小さな魚が泳いでおり透き通った川だ。

ゆいん

いくら透き通ってるからって、川の水飲むつもり?
すぐそこに自販機あるけど、買わないの?

恋白

、、、、

彼は首を振って、ポケットから小銭をだした。

ゆいん

ひゃく、、、ごじゅうに円、、、

恋白

夜、、食べれなく、、なる、、

ゆいん

だからって、ここの水を飲もうっての?

恋白

、、、

彼は私から目をそらす。

ゆいん

わかった、待ってて

驚く彼を尻目に、私は坂を上り自販機まで歩いた。

一番大きい600mlの水のペットボトルとアセロラのジュースとを二本買って、 坂を下ってまた彼の元へ戻る。

ゆいん

はい、どぞ

恋白

、、、、

彼の目の色が水色から黄色へ変わる。

ゆいん

ん!

恋白

あり、、、がと、、

ゆいん

うぃ

私は彼の隣に腰をおろし、アセロラのジュースを飲む。

ゆいん

家は?

恋白

追い、、出された、、

ゆいん

お金はそれだけ?

恋白

、、ん

ゆいん

君、名前は?

恋白

、、、い、、、ろ

ゆいん

、、ん?

恋白

恋、、白

ゆいん

こいしろくん?

恋白

うん

恋白くんは水を一気に飲む。

ゆいん

お腹すいてる?

恋白くんは首を縦に振った。

ゆいん

よし、おいで!!

私はすくっと立ち上がり、恋白くんの腕を掴む。

ゆいん

私の家!美味しいもの食べさせてあげるからさ

恋白くんは目を丸くしながら立ち上がる。

恋白

、、、いいの?

ゆいん

うん、まかせて!

、、というのが昨日の出来事である。

川のそばで男の子を拾いました、、。

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