星川
月乃
数メートル横で、二人の女子が会話している。
目の前には、無駄に大きく、美しく見える月
吸い込まれるような光は、もう少しで手の届きそうに見える。
手すりに手をかけ、体を上へと持ち上げる。
後もう少しで、手が届きそう…
痛々しい腕を、精一杯に伸ばして月の方へ行こうとする。
体が動かなくなった。
前へと進もうとすると、腰のあたりがひっぱり戻されるようだ
不思議に思い、自身の体の方を見る。
鈴音
自分の体に、さっきまで横にはいなかった友人がしがみついていた
とても必死そうな、悲しんでいるかのような顔で…
歌音
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