希(幼少期)
え、?
希(幼少期)
な、にこれ。
希(幼少期)
どう、して...。
希(幼少期)
いったい誰が...
???
シュン
希(幼少期)
誰?
希(幼少期)
いない...
昔、どこかの山の奥にごく普通の里があった
そこには王家の一族が住んでいた
そこでは、里の者たちの生活が当たり前のように営まれていた
だが、その日常の終わりは呆気ないものだった
あの日はまだ秋だというのに空気は乾き、時折吹く風が冷たく感じた
僕は山でひたすら立派な忍びになるために特訓をしていた
気づけば空も赤く染まり、夕暮れが近づいていた
そう思っていた
当時小さかった某は太陽はまだ真上にあるのにもう夕方だと勘違いしていた
里に戻った僕は衝撃的な光景を目の当たりにする
某が夕方だと思っていた空の赤色は燃え盛る火の色で
里のほとんどの部分が焼けていた
希(幼少期)
主君
希(幼少期)
ザッザッ(家に向かう
希(幼少期)
(心:大丈夫だ。生きているに決まってる
その思いも一瞬で打ち砕かれる
希(幼少期)
主君!
妖夢の主
のぞ、み。お前、だけで、も逃、げるのだ
希(幼少期)
嫌です!
妖夢の主
駄目だ
妖夢の主
わしの、最、後の願、いじゃ
希(幼少期)
ですが、
妖夢の主
あとは、頼ん、だぞ
希(幼少期)
主君?、主君!
希
ハッ⁉
希
またこの夢ですか...
希
ハァ
希
主君...
希
いえ、過去のことはもう思い出さないと決めたでしょう、希
希
某はもう誰かに仕えるようなことはしない
希
あのような思いは二度としたくないから
某は今、「任務」でとある国の姫の護衛をしている
希
今日は陰陽師殿にお願いして、姫の国に結界を張ってもらうのでしたね。
希
参りますよ。九曜
九曜(式神)
クゥ。






