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える . Eru
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お金持ちの家庭に令嬢として生まれた私は
一度として親に目を向けられたことがなかった 。
姉がいなければ 、
私はもっとみんなに目を向けられるような可憐な子になっていたのかもしれない 。
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気分なんて問題じゃない 。
ただ人より 、
家に帰る理由が少ないだけだ 。
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家に帰っても 、 親に睨まれ 姉には哀れみの目を向けられ …
いい事なんて一つもない 。
だからこうして
学校が早く終わった日にはカフェに寄る 。
遅く終わった日はゆっくり歩いて帰る 。
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家の目の前に来たところで足を止める 。
まだ門限までには時間がある
もう少しだけ寄り道したって良い
その時後ろからとても高級そうな車が通りかかる 。
mother .
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mother .
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そう言われてそそくさと家の中に入る 。
私の部屋は死んでそうなくらい物が無い 。
そもそも欲しいものがないからだろうか
子供の時に買って貰えなかったからだろうか
正直どちらでもいい 。
けど部屋に入る度毎回思ってしまう 。
姉の方がものが多く 、
ちゃんと『 令嬢そうな部屋 』 をしているから 。
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それと 、
私にはおかしい症状がある
それが 、
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指先に花が咲くことだ 。
私でもこの事はよく分かっていない
触れるとすぐにしぼむし 、
私の指先に咲く花はすべて 、
花言葉が最悪なのだ
例えば黒百合や … トリカブト などだ 。
ネットで検索したところ 、
『 孤独毒少女病 』 らしい 。
聞いたことはあるが …
ど ~ せ 都市伝説だと思っていた 。
でも今に至ってはそれは否めない 。
私にもその症状が発症しているからだ
同じ症状が発症している人をネットで見つけたり 、
他の症状もあるらしい 。
『 星型少女病 』 とか 、
『 蝶型少女病 』 、
それと 、『 花形少女病 』 。
私は 花形少女病 らしい 。
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