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⬇慎一郎の心の声⬇
あの日、俺の親友は死んだ。
俺を庇って死んだ。
だから、俺のせいで死んだ。
俺が殺したようなもんだ。
俺は、あいつが居てくれれば
他に何も要らなかった。
家族も、友達も、権利も、何もかも。
どうでもよかった。
でも、あいつが死んでから。
何もかもなくした。
夢も、希望も、生甲斐も、幸せという感情も。
全てが、俺から引き離れていった。
♢6年前♢
ここは、ヴィランという化物の王が 暮らす城。
広すぎて、何がなんなのかわからない。
俺と奏ちゃんは、ヴィランの餌にされる。
こんなクソみたいなところで死ぬなんて。
ドッドスッ
手下
慎一郎
奏雅
奏雅
慎一郎
奏雅
慎一郎の手を掴み走る
手下
奏ちゃんはこんな強い奴じゃない。
もっとおしとやかで弱々しい性格なのに。
この時の目は違った。
何かに激怒している目だった。
奏雅
慎一郎
奏雅
慎一郎
奏雅
手下
王
手下
慎一郎
奏雅
慎一郎
奏雅
手下が慎一郎を狙う
奏雅
慎一郎
バァンッ
グチャッ
その時、嫌な音がした。
何かが奪われる音。
何かが消え去る音。
奏雅が撃たれる
慎一郎
慎一郎
心臓を撃たれていた
慎一郎
慎一郎
奏雅
奏雅
慎一郎
慎一郎は泣きながら言う
慎一郎
慎一郎
奏雅
慎一郎
奏雅
奏雅
奏雅
耳につけてるピアスを引っ張る
ブチッ
奏雅
慎一郎
奏雅
奏雅
慎一郎
慎一郎
慎一郎
タタタタタタタタッ
奏雅