家に帰ってからも雨はひどくなっていて今は雷が鳴っていて、その音にびくっと体を震わせいる
雷が怖いわけじゃないけど
まだお母さんたちも帰ってきてないし…
それにしても気になるのはあの後もえちゃんたちがどうなったか
絵麻
萌花
絵麻
絵麻
萌花
そこには、いつもと変わらない様子であきれたような顔で私を見るもえちゃんがいた
絵麻
純
絵麻
絵麻
純
絵麻
萌花
絵麻
純
絵麻
上原君ともえちゃんの二人の顔を見るとほんのり耳が赤くなっていた
絵麻
絵麻
萌花
2人が付き合うことになったそのことが嬉しくてうれしくて、涙がこぼれた
絵麻
だって私の恋は叶うことはないから、だからせめてこの二人はって思ってたから
萌花
萌花
絵麻
萌花
絵麻
純
萌花
泊まる気満々のもえちゃんはこうなったら止められないってことは上原君も私もわかっている
絵麻
萌花
純
純
絵麻
萌花
純
萌花
純
純
バタンッ
萌花
絵麻
萌花
絵麻
窓の外を見るとしゅう君の部屋からこっりに手を振る上原君の姿
萌花
絵麻
絵麻
萌花
照れたように部屋を出てリビングに行くもえちゃん
それを優しい顔で笑っている上原君に口パクでごめんねっていってカーテンを閉める
とき、しゅうくんと目があった
絵麻
絵麻
あの時のしゅう君のかおが忘れられない
どうして寂しそうに私を見るの?
それから月日はあっという間に過ぎ去って
しゅう君との関係はそのままになったまま
夏休みに突入した
今日は八月の一番初めの日
今までの生活にいたしゅう君はもういなくなって
私の心は穴が開いたように何かが足らなかった
もえちゃんと課題をしたり遊んだりしてもやっぱり何か足らない
萌花
絵麻
萌花
萌花
絵麻
絵麻
萌花
萌花
絵麻
萌花
萌花
絵麻
萌花
絵麻
萌花
萌花
萌花
絵麻
萌花
萌花
多分もえちゃんは私たちの間に何かあったことに気づいてる
気づいてるからこそ、私に気を使って毎日会いに来てくれるんだと思う
しゅう君は私がいなくても変わらずいつも通り過ごしている
でも、私は……
何が足らないかなんてそんなのとっくにわかっていたはず
あの時しゅう君を拒絶した時からこうなることくらいわかっていたはずなのに
部屋にいるとき無意識に窓の外を見る
でも、いつもカーテンは閉まったまま
絵麻
なんてつぶやいても返事が来るわけもなく
そして
初めてのしゅう君がいない夏休みが終わった