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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

家に帰ってからも雨はひどくなっていて今は雷が鳴っていて、その音にびくっと体を震わせいる

雷が怖いわけじゃないけど

まだお母さんたちも帰ってきてないし…

それにしても気になるのはあの後もえちゃんたちがどうなったか

絵麻

うまくいくといいけど

萌花

何がうまくいけばいいって?

絵麻

きゃっ!

絵麻

もえちゃん!?

萌花

人をお化け扱いしないでよ

そこには、いつもと変わらない様子であきれたような顔で私を見るもえちゃんがいた

絵麻

ど、どうしてここに?

俺もいるよー

絵麻

上原君!

絵麻

なんでここに

それが萌花が絵麻のい家に行くって言いだしてさ

絵麻

もえちゃんが?

萌花

1人で行くって言ったんだけど、純が勝手についてきてさ

絵麻

ちょっと待って、名前で呼んでる…

あぁ、俺ら付き合うことになったんだよ

絵麻

え!!ほんと!

上原君ともえちゃんの二人の顔を見るとほんのり耳が赤くなっていた

絵麻

よかったあああ

絵麻

もえちゃんんん!

萌花

え、ちょ、絵麻、どうしたの!?

2人が付き合うことになったそのことが嬉しくてうれしくて、涙がこぼれた

絵麻

う、うれしくてっ

だって私の恋は叶うことはないから、だからせめてこの二人はって思ってたから

萌花

絵麻…

萌花

よし!きめた!

絵麻

え?

萌花

今日は絵麻の家に泊まる!

絵麻

は?

え?

萌花

純はどうする?

泊まる気満々のもえちゃんはこうなったら止められないってことは上原君も私もわかっている

絵麻

上原君も外は危ないしもえちゃんもいるから家に泊まっていく?

萌花

確かにそれがいいかも

いや

2人の女子トークの邪魔になりそうだから俺は隣に行くよ

絵麻

隣って

萌花

中島くんの家?

そ、あいつ俺に借りができてるから多分大丈夫

萌花

借りって?

それは男同士の内緒話かな

じゃ

バタンッ

萌花

行っちゃった

絵麻

借りって何だろう

萌花

さぁ、あの2人仲いいからねぇ

絵麻

確かに

窓の外を見るとしゅう君の部屋からこっりに手を振る上原君の姿

萌花

あっ

絵麻

ふふっ

絵麻

振り返さないの?

萌花

し、しらない!

照れたように部屋を出てリビングに行くもえちゃん

それを優しい顔で笑っている上原君に口パクでごめんねっていってカーテンを閉める

とき、しゅうくんと目があった

絵麻

はっ

絵麻

しゅう君…

あの時のしゅう君のかおが忘れられない

どうして寂しそうに私を見るの?

それから月日はあっという間に過ぎ去って

しゅう君との関係はそのままになったまま

夏休みに突入した

今日は八月の一番初めの日

今までの生活にいたしゅう君はもういなくなって

私の心は穴が開いたように何かが足らなかった

もえちゃんと課題をしたり遊んだりしてもやっぱり何か足らない

萌花

そういえば中島君また彼女かえたんだって?

絵麻

え?

萌花

純が言ってたんだけど

萌花

絵麻、中島君から聞かなかったの?

絵麻

あ、うん

絵麻

しゅう君とは最近会ってないから

萌花

……そう

萌花

にしてもあのチャラ男本当に懲りないよね

絵麻

まぁまぁ

萌花

純も純よ

萌花

あのバカ、中島君の新しい彼女が可愛いっての言っててさ

絵麻

もしかして、それで喧嘩したの?

萌花

そう。だからそのイライラしたのを絵麻にいやしてもらおうと来てるわけ!

絵麻

…うれしいけどいいのかなぁ

萌花

いいのいいの!

萌花

あんな男連中なんてほっておいて

萌花

今年の夏は私ら2人でたのしみぞー!

絵麻

もえちゃん、本当にいいの?

萌花

しつこいな!いいって言ってるじゃん!

萌花

私を信じなさい!

多分もえちゃんは私たちの間に何かあったことに気づいてる

気づいてるからこそ、私に気を使って毎日会いに来てくれるんだと思う

しゅう君は私がいなくても変わらずいつも通り過ごしている

でも、私は……

何が足らないかなんてそんなのとっくにわかっていたはず

あの時しゅう君を拒絶した時からこうなることくらいわかっていたはずなのに

部屋にいるとき無意識に窓の外を見る

でも、いつもカーテンは閉まったまま

絵麻

なにしてるの…?

なんてつぶやいても返事が来るわけもなく

そして

初めてのしゅう君がいない夏休みが終わった

それでも君が好き

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