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少女
少女
一面真っ暗で何も見えない
人の気配もないし、音も空気の流れもない。
あらゆる刺激が遮断された不思議な空間
少女
声がトンネルの中のような響き方をする
だがどこにも壁は見当たらない
感じるのは地面の冷たさだけ
少女
誰か、いませんかー…………
少女
少女
います…………
少女
それから何時間経っただろう
ここには時間という概念もないからよくわからない
自分の体が本当にあるのかだってよくわからない
…………
…………
…………
少女
少女
何かが私の手首を掴んだ
すごく冷たい、氷のような物体だ
少女
少年
少女
大声がすぐそこで聞こえて、 ようやくあれが人の手だったことに気がつく
距離は近いはずだが相手の顔は全く見えない
まるでその少年が闇の一部であるかのように わたしは感じた
少年
少女
少女
少年
少年
少年
少女
少年
少女
少年
少女
少年
少女
少年
少年
少女
少年
少女
少年
少女
少年
少年
少年
少年
少年
少女
少年
少年
少女
不思議な語り口の少年だった
性格や語彙が捻くれているところに どこか好感と親近感が宿る
少女
少年
少女
少年
少年
少女
少女
少女
少年
少女
嘘はなかった。
彼が男でなく「少年」だとわかる時点で、 わたしの中に記憶の断片が宿っている。
少年
少女
少年
少年
少年
光は少し温かさを含んでいた
太陽のような温かく穏やかな光。
少女
少年
少年
少女
少年
少年
少年
少年
少年
少年
少年
少女
少女
少年
少年
少年
少年
少女
少年
少女
少年
少女
少年
少年
少年
少年
少年
少女
少女
少女
少年
少女
少女
少年
少年
少年
少年
少女
少女
ここから出られる希望などなかった
それでも、わたしは信じ続ける
惰性のなかにある幸せは偽りだということ、
本当の幸せを少年と 共に掴むことができるということ