睦月
白藤学園に入学した
期待に反して大した変化はなかったが
ひとつだけ驚いたことがあった
蘇芳
藤薫
藤薫
藤薫
蘇芳
蘇芳
藤薫
彼女はいつも元気よく私に話しかける
けれど、他の人とは必要最低限の会話しかしない
藤薫
そんなある日のことだった
藤薫
藤薫
夕方、部活動に入っている生徒はまだいるであろう時間帯だった
ボン!!!!!
階段を登っていたとき、爆発音が轟いた
脳で、何かを理解したわけではない
でも咄嗟に駆け出した私はこう思った
藤薫
藤薫
その教室には壱人の少女がいた
蘇芳
藤薫
蘇芳
蘇芳
破壊された器具を眺めていた彼女はそっとそれに手を添えた
その瞬間、破片がふわふわと宙に舞い、元に戻り始める
藤薫
蘇芳
蘇芳
ちらりと視線を向けて来た少女をまっすぐと捉える
藤薫
蘇芳
藤薫
蘇芳
蘇芳
蘇芳
彼女は私に思いっきり抱きついた
蘇芳【エル】
藤薫
蘇芳【エル】
藤薫
蘇芳【エル】
藤薫
"復元"の能力を持つ、エル
彼女は私に正体を明かし
そして、私に"前世が在った"という自信と根拠を再びくれた
蘇芳【エル】
藤薫
蘇芳【エル】
藤薫
藤薫
蘇芳【エル】
蘇芳【エル】
蘇芳【エル】
藤薫
蘇芳【エル】
蘇芳【エル】
蘇芳【エル】
蘇芳【エル】
藤薫
思わず、黙り込んだ
そのとき、私はどうすることが正解なのだろうか───。
"前世"
ヴィスタリア
エル【蘇芳】
ヴィスタリア
エル【蘇芳】
ロイド
ロイドは軽く微笑む
30名の精鋭隊と私、それから右腕エルと左腕タイガや魔法使いゼロなどによって護られた国とその民
そうして構築された私の国、ベリートットは平和な世界だった
ロイド
ロイド
ロイド
ヴィスタリア
ヴィスタリア
ヴィスタリア
ロイド
ラージュ
ツギ
ニーナ
ロイド
その一声で30名全員がしんと静まり返る
ヴィスタリア
ヴィスタリア
ロイド
だがそれはある日崩れ去った
ヴィスタリア
エンド
小さな少女、エンドは両親からの虐待などから周囲への不信感や恐怖を抱いていた
そんな子の、人を信じるための小さな"嘘"に付き合ってあげていたその間に
"国"は無くなっていた
アラン
アラン
アラン
ヴィスタリア
アラン
アラン
掠れた声で嗤ったアランははっきりと私にこう言った
アラン
アラン
アランは私の両頬を両袖で持ち上げると目を合わせる
アラン
アラン
アラン
コメント
3件
やっぱりあの女の子は藤薫さんと前世で知り合いだったんだ……!! しかも藤薫さん…じゃなくてヴィスタリア様の“右腕”ってめちゃくちゃ凄い人じゃん……!!そっか、だからこそ白藤学園に入学する前に藤薫さんに会いに行ったんだね😖✨ あれ、でも『入学』なのに睦月……?卯月じゃなくて……?うわ……、ここもいろいろありそーな雰囲気いい💭 待って!?ヴィスタリア様の過去やばくない!?思ってた以上に辛い……😰
思ってたよりえぐい感じの過去だった…(><) ていうかこの物語、すごく今までと違う感じがします… 数字じゃなく壱、弐で表すのは藤薫ちゃんが前世あるからなのかな?なんにせよ、睦月=1月だから入学がそんな時期なのすごく違和感…