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無音の空間に、早何分いたことだろうか

赤くんが運ばれて、緊急手術室に入れられて、、

俺は、結局何も出来なかった

………

いまさっき来た黄くんは、俺たちとは違って、泣いていなかった

ただ、"やっぱり…"と呟いたきり、何も言わずに俯いている

ヒグッ…グスッ………

…ッ………赤…ッ……

………

青くんはボロ泣き

桃くんは泣くのを堪えてようとしてる

俺は今ようやく頭の整理がついた頃

橙くんもいつもの冷静さはなく、ただ、祈るようにして赤くんの安否を待っている

ガラガラガラ

そんなことを頭で思っているうちに、手術が終わったことを、ドアの音とランプが消えたことが物語っていた

ッ!

先生!赤くんは……!

手術医

……我々も、最善を尽くしましたが…

……ッ…じゃあ…赤は……

手術医

……手術中に息を引き取られました

……ッ……!!!!

その言葉を聞いた瞬間、涙腺が崩壊したのかと思うほど、涙がこぼれ落ちた

まだ、聞きたいことも、話したいこともあるのに

そんな俺の思いは、空を切った

みんな、その場に泣き崩れていた

ただ一人、黄くんを除いて

……ね…なんで……黄くんは……ッ……泣かないの……

親友……じゃないの…ッ…?

俺は、そう、声を出すのが精一杯だった

…そうですね…そのことも含めて、僕の家で話をしませんか?

黄くんの……家……?

…俺は行く

僕も……ッ……ヒック…行く……ッ

俺も行こかな

……俺も行く

それじゃあ、行きましょう?

そういう黄くんは、どこか寂しそうだった

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