無音の空間に、早何分いたことだろうか
赤くんが運ばれて、緊急手術室に入れられて、、
俺は、結局何も出来なかった
紫
いまさっき来た黄くんは、俺たちとは違って、泣いていなかった
ただ、"やっぱり…"と呟いたきり、何も言わずに俯いている
青
桃
橙
青くんはボロ泣き
桃くんは泣くのを堪えてようとしてる
俺は今ようやく頭の整理がついた頃
橙くんもいつもの冷静さはなく、ただ、祈るようにして赤くんの安否を待っている
ガラガラガラ
そんなことを頭で思っているうちに、手術が終わったことを、ドアの音とランプが消えたことが物語っていた
桃
青
手術医
橙
手術医
紫
その言葉を聞いた瞬間、涙腺が崩壊したのかと思うほど、涙がこぼれ落ちた
まだ、聞きたいことも、話したいこともあるのに
そんな俺の思いは、空を切った
みんな、その場に泣き崩れていた
ただ一人、黄くんを除いて
紫
紫
俺は、そう、声を出すのが精一杯だった
黄
紫
桃
青
橙
紫
黄
そういう黄くんは、どこか寂しそうだった
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