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in ファストフード前
沖矢
リリィ
沖矢
沖矢
沖矢
リリィ
数分後…
沖矢
沖矢さんは疲れていたのか
すぐに寝てくれた
これはチャンスだっ…、!
私は手を伸ばす
手の先は…
沖矢さんの首
そーっと、クビに巻いているマフラーを取る
沖矢
その瞬間、沖矢さんが動いた
リリィ
リリィ
幸い起きてはいなかったようだ
上手くいけばこのハイネックの裏に…
そんなことを考えながら
手をすすめる
もう少しでマフラーが取れる!
そう思ったのもつかの間…
手を掴まれた
リリィ
しまった、!
起きていることに気が付かずに反応が遅れた
沖矢
いつもより低い声で聞いてくる
リリィ
沖矢
その目に恐怖を覚えた…、
リリィ
声が震えてうまく喋れない
リリィ
そう、私のこれまでの行動は全て
あなたが赤井さんだっていう証拠を突き止めるため
私はFBI捜査官
つまり、赤井さんの部下に当たる
そして、相棒としていっしょに行動してきたものの
赤井さんはある組織に潜入することになった
離れるのは寂しかったがそれで口を出すわけにはいかない
そう見送った私だったが、
ある日、キャメルさんから衝撃の言葉を聞いた
それは、…
赤井秀一が殺された
私は泣き崩れた
そして同時に組織を憎んだ
組織の情報を手に入れるために
組織のアジトがある日本の公安に近づいたのだ
その名前が降矢 零
彼を通して情報を得ているうちに
ある男に出会った
その名は
沖矢 昴
ひと目見た時感じた
沖矢 昴は赤井 秀一だと
顔はうまく変装しているが
私には分かる
香りを隠しきれていない
赤井さんの匂いだ
そして、沖矢昴を探るため
彼に近づいた
そして、今に至るのだ
沖矢
しばらく沈黙が続いた
リリィ
リリィ
目に涙をためている私は本当に情けないだろう
沖矢
リリィ
リリィ
リリィ
私は声を荒げた
沖矢
沖矢
リリィ
視界がぼやけてきた
涙ではない…
これは…、
リリィ
最後の力を振り絞って名前を呼んだ
そして意識が…
途絶えた
赤井
赤井
ぼうやに借りていた麻酔銃を直し、彼女の横顔を見ながら言う