永瀬廉
はぁ、はぁ、ハァ、
永瀬廉
どこにおるんや…!
あれから約1時間
かなり奥まで進んだけど
雨は強まるばかりで 街灯もなくなってしまった
永瀬廉
〇〇ー!!
永瀬廉
俺やでー!
そして…30分後
永瀬廉
さすがに、ここにはおらんのか…
ふと、辺りを見回すと…
木の後ろに人影…?
永瀬廉
…え?
ゆっくりと近づくと…
そこに居たのは
倒れている〇〇だった…
永瀬廉
…〇〇?
永瀬廉
〇〇!
すぐに駆け寄って
ふと頬に触れた
永瀬廉
うそやろ…
〇〇の頬は死んでいるかのように 冷たくて
永瀬廉
〇〇起きて…?
永瀬廉
お願いや…!
永瀬廉
なんか言ってや!
思わずギュッと抱きしめたけど
服はびしょ濡れで
体全体が氷のように冷たくて
一応、呼吸はあるから
俺の体温で暖まるように
力強く抱きしめた
〇〇
…なが、せ?
永瀬廉
…〇〇!?
永瀬廉
そや、永瀬やで!?
永瀬廉
わかる!?
〇〇
…うん、ハァ
目を覚ました〇〇の呼吸は
驚くほど荒かった
〇〇
ハァハァ、ごめん、ね?
〇〇
わざわ、ざ
〇〇
来てくれて…
永瀬廉
そんなのええから!
永瀬廉
はよ背中乗って?
永瀬廉
このままじゃ、死ぬで!?
〇〇
…いいよ、死んでも
〇〇
こんな死に方…
〇〇
私にはお似合いだよ…?笑
永瀬廉
…本気で言っとんの?
永瀬廉
死んだらダメに決まっとるやん!
〇〇
…ごめんね
〇〇
ありがとう…
〇〇
永瀬のおかげで、
〇〇
少し楽しかったよ…?
〇〇
今までありがとう……
〇〇
…れん、
そして〇〇は
目を閉じた
永瀬廉
…〇〇?
永瀬廉
しっかりしてや!
永瀬廉
…ヤバい
永瀬廉
急がんと…
永瀬廉
このままじゃ…
俺は… 〇〇を背負って
ホテルへと急いだ







