明凜
明凜
孤爪くんの声が聞こえた気がした
私の名前を何度も何度も呼ぶ声__
君と抱き合っていた温もりが急速に消えていく__
病院か、、、
倒れたんだ私、、、
さっきまで見ていた夢が鮮やかに蘇る_
あれは、、、
明凜
夢を見ていたんだ__
とても幸せで温かい夢を____
明凜
お母さん
明凜
私の小さい頃の記憶_
私、こんなこと言ってたんだ、
お母さん
明凜
こんな幸せがずっと続くと思っていた__
明凜
お母さんを亡くしてすぐは、すごく落ち込んでいたっけ
夏帆
明凜
あの頃は学校で友達もできなくて、いつも1人だった。
君が私を知る前、私君のこと知ってるんですよ?
あれは確か半年前
明凜
明凜
いつもと同じで窓の外を虚ろに眺めていた__
私の視界に映ったのは、
君だった
同じ時間に反対の路線に乗っている金髪の男の子
なぜか、懐かしいような気がして堪らなく堪らなく
君が気になって、
気がつくと、毎日君を見ていた気がした。
私と君が同じ視線に交えるのは、停車区間で運行を再開するまでの
たった5分だったけど、
私はずっと、君を覚えていた。
明凜
目合っちゃった、、、
研磨
明凜
これが私と君の、、、
明凜
涙が頬を伝う
医師
医師
明凜
医師
明凜
医師
明凜
医師
先生が去っていく
明凜
先生が言っていた、「明凜ちゃんは、、、」 その先はもう知ってる__
私の命の灯火はもうとても短いこと__
それをずっと孤爪くんに言えなかった_
私は、、、病気だから、、、
もう、大人まで生きられないことが決まっているから____
君とも一緒にいられない__
どうして、悲しいんだろう。
なんで、涙が出るの?
もう、前から決まっていたことだよ、、?
私は病気で、余命は残りわずかだって知ったのは
孤爪くんと会って、少したってからだ。
明凜
部活をやっていても集中できずに
頭がとても痛かった私は病院に行った。
最初は検査入院で1週間
明凜
そこから、どんどん検査が増えていって、
あの子よ、あの子!
可哀想ね、、、まだ若いのに
治らない病なんでしょ?
健康に生まれなくてかわいそうね、、、
明凜
私は悟っていた。
私はもう、長くないと、、、
医師
明凜
医師
なんで、濁すの?
もう、言ってよ、私はもう治らないって!
医師
大人はどうして、嘘をつくのか、、、
明凜
医師
優しさ、なの?これが?
こんな優しさならいらない、、!
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