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紫 side
城前での護衛の当番が終わり、着替えてから急いで会場へ足を踏み入れた
スチ
ミコト
イルマ
知り合いを探す中で初めに見つけたのはすちとみことだった
2人でケーキを食べながら姫たちの踊りを見ていたようだ
イルマ
自然と視線は、2人と同じ方向を向く
少しだけ探して視界に入った瞬間…
イルマ
すぐにわかった
モブ
モブ
モブ
沢山の姫がいる会場の中
圧倒的に目を惹かれるようなその姿
ラン
1人ずつ優しく手を取り、間を持たせすぎない程度の相手をする
丁寧な所作と言葉遣い
華やかな衣装は華奢な体付きを強調させ、少しの色っぽさも感じる
イルマ
スチ
スチ
イルマ
ミコト
みことの言う通りだ
遠くから見ていてもわかる
ふんわりと微笑むらんは…凄く、綺麗だった
イルマ
スチ
ラン
イルマ
俺は迷うことなく歩みを進め
そして、
イルマ
ラン
こちらを振り返ったらんの手を掴む
ラン
イルマ
ラン
イルマ
そして、歩き出した
モブ
ラン
イルマ
呼び止められて、立ち止まる
でも、俺は引く気がない
振り返るときょとんと見つめる桃色の瞳
俺が真っ直ぐに見つめ返すと、らんは何かを察したようにしてから
声をかけてきたそいつへと向き合った
ラン
ラン
モブ
ラン
そう言いまたらんがふわりと笑うと、その場にいた男たちは顔を赤くさせながら引いていった
ラン
イルマ
イルマ
ラン
明らかに困惑する姿に笑みが溢れる
きっと、頭の中をフル回転させて考えているのだろうと
そう思ったとき言われたのは、予想外の一言だった
ラン
悪戯っぽく下からこちらを覗き込んで
ラン
イルマ
……図星かよ
イルマ
そんな聞き方をされたら、こっちだってやり返したくなる
その余裕のある顔を、崩してみたくなるから
イルマ
ラン
イルマ
少しだけ近づいて、言ってやった
イルマ
イルマ
ラン
イルマ
少なくとも
城にいる王子というやらたちに、渡したくないと思うくらいには
ラン
イルマ
ラン
お前のこと好きだし
イルマ
ラン
イルマ
ガシャンッ
と、その瞬間音がした
イルマ
辺りは真っ暗になり、状況が見えなくなる
モブ
モブ
停電…
それが、意味することはきっと
イルマ
ラン
イルマ
ラン
ガシャンッ
次の瞬間
もう一度音がして、明かりがついたかと思うと
他国の兵
他国の兵
イルマ
気づけば周りは、沢山の兵たちに囲まれていた
舞踏会の会場…いや、シクスフォニアそのものは
たった今…戦場の場と化したのだ
ラン
周りにいる兵たちは一斉に剣を構える
それに従い、俺ら専属騎士も
鞘に入った剣に手をかけた
他国の兵
やはり、身分の高いものたちが一斉に集まる今日という日を狙っていたのだろう
どの方向からも、強い殺気を感じる
できることなら、このまま全員始末する気だ
だから…
イルマ
イルマ
ラン
俺らがこれからやるべきことは、ただ一つ
イルマ
他国の兵
他国の兵
イルマ
何が何でも、守り抜くことだ
桜の花嫁が生贄に捧げられるまで、残り半年
奏桜の寿命は近づき、他国との境界は絶たれた
遂に決戦の火蓋は幕を開けた
いや……開けてしまったのであった
第二章 𝒇𝒊𝒏.
主(sea)
主(sea)
主(sea)
主(sea)
主(sea)
主(sea)
主(sea)
主(sea)