TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

今日も、「先生」を待っています。

一覧ページ

「今日も、「先生」を待っています。」のメインビジュアル

今日も、「先生」を待っています。

2 - 今日も、「先生」を待っています。【2話】

2022年02月21日

シェアするシェアする
報告する

花風 アオイ

…うっ!

バラバラバラ…

私の下駄箱から落ちてきたのは画鋲が何本も…

花風 アオイ

いやあああ!

花風 アオイ

(…もういい加減にして、、)

花風 アオイ

(もういじめられてから5日もたってるし)

花風 アオイ

(毎日学校に来るの、辛いな)

花風 アオイ

(ユリ、最近学校に来なくなっちゃったし)

花風 アオイ

(どうしちゃったんだろ、)

花風 アオイ

(もし何かあったら─────)

花風 アオイ

(ううん、そんなわけない)

花風 アオイ

(家の用事かもしれないし)

花風 アオイ

はっ…!

花風 アオイ

うっ…

???

きもいんだけど

???

ねえ今日はどうする?

???

今日は教室にでも置いてく?

花風 アオイ

(なにそれ…?)

花風 アオイ

(教室に置いとくって、、)

花風 アオイ

(今日のいじめはないってこと?)

???

いいじゃんそれ、置いておこうか

???

そーしよ〜!

???

ここに置いていくね

花風 アオイ

あ、うん…!

花風 アオイ

(女子軍が帰ったら私も帰ろっと)

カチャ

花風 アオイ

(…あれ?鍵を閉めた音が聞こえ─)

花風 アオイ

(ってあれ?!?!)

花風 アオイ

(教室のドアが開かない!!!)

花風 アオイ

(どうして?!?!)

花風 アオイ

(もしかして、ここに置いておくねって、、、)

花風 アオイ

(私をここに閉じ込めるって事だったの?!?!?!)

花風 アオイ

…どうしよう

花風 アオイ

ぐすっ…

花風 アオイ

お腹も空いたし、、──

花風 アオイ

トイレも行きたいのに───

花風 アオイ

どうすればいいの…?!?!

私は窓の外を見上げた

花風 アオイ

もうここで────

花風 アオイ

終わろうかなっ、

花風 アオイ

ふふ、なんて、

花風 アオイ

笑い事じゃないのに…

教師

あれ?開けれないぞ?

先生の声が聞こえる

花風 アオイ

(あれ?先生?)

ガチャ

教師

花風…どうした?

教師

その傷は────

花風 アオイ

あはは、ぶつかっちゃって──

教師

ぶつかってそんな傷にならないだろう

教師

なんだやられたのか?

花風 アオイ

ううん、本当にぶつかったんです──

教師

嘘つけ、本当のこと言ってみろ

花風 アオイ

…違う

花風 アオイ

だから本当に違うんです!!

花風 アオイ

嘘とかじゃなくて、本当だからっ

花風 アオイ

もう聞かないでください!

何で言えないんだろう

先生は、これだけ心配してくれているのに

なんだか、言ったらダメな気がした

花風 アオイ

(…いつもこの踏切、怖いんだよね)

花風 アオイ

(特に夜)

花風 アオイ

(前、おじいちゃんが電車に轢かれた場所───)

小学生の時のアオイ

(はぁ、先生に怒られて大変だったな〜)

小学生の時のアオイ

(早く帰らないとっ、もう6時だ…!)

小学生の時のアオイ

(あれ?)

小学生の時のアオイ

(私のおじいちゃんが踏切にいる!)

カンカンカンカン

小学生の時のアオイ

おじいちゃ───!

プッ───!

電車が通る瞬間 その時

おじいちゃんが線路に立った

小学生の時のアオイ

おじいちゃぁん!!!!

小学生の時のアオイ

(あっ────)

向こうには血が見えた

小学生の時のアオイ

(うぅっ…!)

私は目を閉じた

小学生の時のアオイ

おじいちゃああああああああん!!

花風 アオイ

はぁ、はあっ!

花風 アオイ

(忘れたい…っ)

花風 アオイ

(今までの思い出、全部全部!)

???

ていうかさ──

花風 アオイ

(あっ!)

花風 アオイ

(女子軍たちだ…)

花風 アオイ

(まだ帰ってなかったんだ、、)

花風 アオイ

(どっかに隠れないと…)

???

待って、あれアイツじゃない?

???

花風?

???

え?閉じ込めたのにっ…!

???

なんて奴よ!!

???

おい、なにやってんだよ花風!

花風 アオイ

(…やばい!)

私は必死に逃げた

花風 アオイ

はあっ、はあっ!

花風 アオイ

(もうここまで着いてこないでしょ…)

ガチャ

アオイがドアを開けた

???

待ってたよ、アオイ?

花風 アオイ

いやああああ!!なんでここにいるの!?!?

花風 アオイ

(私の部屋がぐちゃぐちゃに…!)

???

あんたって本当バカ、ここから近道だ行けるのに遠回りして逃げるとか

???

バカみたぁ〜〜い!!

???

あっはははっ!!

花風 アオイ

…っ

???

アンタの家、空いてたしね

???

アンタのお母さん鍵閉めないとか

???

母も底辺なの〜?

???

可哀想だね?

???

ねぇ、見てこれ!

???

あははは、何この絵〜!?

???

下手くそすぎじゃない?笑

???

こんな絵なんかっ!

ビリビリビリ

花風 アオイ

(私が3日かけて描いた絵が──…!)

花風 アオイ

なんでこんな事するの…?

花風 アオイ

私がせっかく描いた絵を!

花風 アオイ

ゴミにして破いて…

花風 アオイ

アンタたちは何をしたいの…?

???

で?だから?

???

私たちからしたらゴミだよね?

???

こんな下手くそな絵、ゴミにしかならないでしょ!?

???

あははははは!

???

ねぇ、今どんな気持ち?笑

花風 アオイ

…っ!

すごく悲しかった

私の努力が無駄になるみたいに─────

今日も、「先生」を待っています。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚