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天乃 絵斗
帰宅後にテスト結果を見せると、何も言わないまま食事が始まり気まずい空沈黙の中食べ終え自分の部屋に戻った
天乃 絵斗
親の愛情を知らない子は、他の誰に愛されても満たされないと聞いた事がある
昔、結婚した彼もそうだったのだろうか?
天乃 絵斗
俺以外の愛で満たされている彼を考えると気分が悪くなってしまう
天乃 絵斗
前世のときよりも仲が良い気がした俺は猿山の写真見たさで写真アプリを開いた
天乃 絵斗
彼の写真は最低限で何かの行事ごとに友達と猿山といった写真が数枚あっただけだ
正直俺としては彼ひとりの写真が欲しかったのに少しがっかりだ
天乃 絵斗
もともと写真なんてほとんど撮らないが、猿山の写真が十枚以下というのはあまりにも少なすぎる
天乃 絵斗
俺が猿山のことを嫌だなんてありえないと思いゴミ箱を覗いてみたが何もない…
天乃 絵斗
そう思い顔認証でロックを解除すると画面いっぱいに彼の写真が並んでいた
天乃 絵斗
どれも非表示にある猿山の写真の目線はカメラに向いておらず、盗撮のように感じられた
確かに、俺が猿山を嫌うはずはないと思っていたがさすがに此処まで来ると引いてしまうレベルだ
天乃 絵斗
写真を舐めるように見ているとその中に裸同然の写真を見つけてしまった
肌は白で日焼けの跡もなく、あざすらも全てが儚く美しく見えた
天乃 絵斗
俺でさえ今まで彼の体をこんなまじまじと見たことはないのに…
こんな羨ましいのを365日舐め回し見続けられるのか??
天乃 絵斗
俺は俺でも自分ではない俺に嫉妬心が湧いてきそうだ
天乃 絵斗
猿山の写真はまだまだ大量にあるので探せばまだ裸同然の写真もあるだろう
そんな期待を胸にスクロールを続けた
学生の性欲というのは恐ろしい
一度抜いたくらいじゃ収まらず何度も繰り返し写真を舐め回す、抜くを繰り返していると朝になっていた
天乃 絵斗
もし、今回彼と添い遂げられるなら泣いても満足するまでやめないと心で決め
何事もなかったように朝の支度を始めた
昨日車で帰ったときの景色を思い出しながら登校すると静かな教室に突っ伏している人影が目に入った
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山の両親は猿山の結果が気に食わなかったのか殴られた後のアザ痕がくっきり浮き出ている
天乃 絵斗
自分を含め、誰ひとり手を差し伸べないそのクソさに思わず笑いがこぼれた
天乃 絵斗
止められても言いに行くという選択肢もあったが同じ学校に通える保証がないのでやめたのだ
つまり
無理矢理行かなかった過去自分も
絶対に通報しない今の自分も 等しくクソと言うわけだ
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
彼のどんな顔も大好きで愛おしい
俺にしか知らない顔を知るたびに興奮が止まらなくなる
猿山 らだ男
優しく撫でていたせいだろうか? 彼が涙目で目を覚ましてしまった
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
先ほどの悪夢の内容や家庭環境などの暗い話題には触れず
朝のホームルームが始まるまで、俺たちは雑談に花を咲かせた