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三村龍三
三村龍三
突然の龍三さんの乱入に龍一さんはかなり驚いていたが
龍三さんの言葉に反応して怒りを露にする
三村龍一
優真さんも驚いている様子だったが
龍三さんの声に少し安心した表情を覗かせる
龍一さんの怒りは収まらず
所長からスマホを奪い取る勢いで立ち上がるも
その場にいた全員に睨まれしぶしぶソファーに腰かけた
私が戻ってからずっと
龍一さんは自分勝手な主張ばかりを続けていて
所長は一見、冷静に話をしているように見えるが
普段よりも言葉の中に怒りの感情があるように思える
最初は驚いていた龍一さんも
直ぐに落ち着いたのか再び身勝手な主張を続け
三村龍一
同じ言葉を何度も繰り返していた
全ては自分のため
こんな息子でも見捨てることなくそばに置く寛大な父親
世間にそう思わせるためだったのだろう
龍一さんの冷たい眼差しには
優真さんへの思いなど微塵も感じられない
この時
優真さんは決意していた
例えどんな結果になろうとも
大学を辞めてマンションから脱出する
龍一さんに与えられたマンションは立派だったが
優真さんにとっては孤独を感じる場所でしかなく
あすみさんと過ごした約三ヶ月は
優真さんにとってとても穏やかで幸せな時間だった
でも再び一人になった時
あのマンションには暖かな愛情は存在しない
三村優真
三村優真
三村龍一
三村龍一
三村優真
三村龍一
三村龍一
龍一さんのこの一言に
所長が静かにキレた
高城寛貴(所長)
一気に場の空気が凍りつく
こんな所長の姿を見たのは初めてだった
所長の"法廷で"と言う言葉に
龍一さんの顔が青くなっていく
三村龍一
高城寛貴(所長)
高城寛貴(所長)
高城寛貴(所長)
三村龍一
明らかに動揺し始めた龍一さんに
龍三さんが声をかけた
三村龍三
三村龍三
三村龍三
龍三さんの言葉が刺さったのか
龍一さんは少し黙った後
三村龍一
悔しそうに暴言を吐いて事務所を出ていった
龍一さんの去り際の言葉に
優真さんの目からは涙が溢れていた
本当は愛してほしかった
父親として息子を見てほしかった
でもさっきの龍一さんの言葉はとても父親とは思えない
終始、最低な態度で優真さんに接し続けた
電話の向こうから龍三さんが語りかける
三村龍三
三村龍三
三村龍三
三村優真
その後
三村龍三
龍三さんの口から出た言葉に
私達は驚かされることになる
三村龍三
三村優真
沢田マリカ
龍三さんはある決意を固めていたのだ