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人生って、凄く辛い。
母
母
母
まるで、海の奥深くにいるみたい。
息がし辛くて、目が霞む。
先輩
先輩
先輩
そんな事を感じ始めたのは、いつからだろう?
私の名前は、木崎華。
職業は、ごく普通のOL。
年齢は今年で30。
華
雅之
雅之
華
華
雅之
華
華
華
雅之
雅之
雅之
雅之
華
雅之
雅之
華
華
彼は、天野雅之。
私の彼氏。
美容師をしていて、同居している。
稼ぎは私の2分の1。
仕事人間な私に対して、家事をよくやってくれている。
しかし最近、友人に。
『この間さ、彼氏とデートしてた時に、見ちゃったんだ。
華の彼氏と知らない女が、手組んで歩いてるの。』
と、言われた。
『しかもその後、ラブホ入ってったの。おかしいでしょ!?』
そう言われたが、不思議と納得していた。
確かに最近、雅之は携帯気にしてるし、
何より、私への愛が冷めていた。
私自身が分かってしまう程に。
今日は最後の日だ。
華
雅之
華
雅之
華
どこ見て言ってんだか。
華
雅之
華
雅之
バタンッ
華
華
私は大きなバックを持って、扉を閉めた。
あらかじめ荷造りはしておいた。
いつでも出ていけるように。
華
華
『さよなら』
それは、人に別れを告げる言葉。結末・終止符をうつ言葉。
華
華
華
真冬真夜中の満月の下。
独り身OLはそんな事を考えていた…。